2024年 4月 19日 (金)

「嵐」との仰天交友…「週刊文春」実名で語っていた元アイドル哀し

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   今週号では「サンデー毎日」のタイトル「『仙菅』ヤマトが沈没する日」が秀逸だ。「赤い後藤田」とも称される仙谷官房長官へのバッシング報道が花盛りだが、各週刊誌を読み比べると、永田町を巻き込んでいる抗争の図式はこうなるようである。

仙谷・野中・矢野VS小沢一郎

   仙谷・野中広務(元自民党官房長官)・矢野絢也(元公明党委員長)VS、小沢一郎連合。「週刊現代」で松田賢弥記者が仙谷官房長官の取材している最中に、野中氏から取材を控えてくれないかという電話があったことを明かしている。彼の問いに野中氏はこう答えたという。

「仙谷を支えてやらなきゃいかん。小沢はもう終わったというのが俺の実感やが、最後まで葬らなきゃいかんのや。俺が生きている限り、それを見届ける責任がある。そのためにも仙谷は守っていかんとあかん」

   元創価学会の幹部で、今は反池田大作名誉会長の急先鋒である矢野氏の息子が、仙谷官房長官の公設秘書にいることは広く知られているが、その矢野氏が「旭日大綬章」を受章したことが党内外に波紋を広げている。矢野氏に受章させると公明党との関係が難しくなるという反対論が民主党内に根強くあった中で、仙谷・菅主導で決まったと報道されている。

   仙谷、野中、矢野の3人に共通するのは、清濁併せ呑む策士という点だろう。「週刊新潮」は3回連載「赤い官房長官『仙谷由人』の研究」で、脱税容疑で逮捕された金融業者や、小川薫という大物総会屋ら「闇紳士」たちとの親密な関係を暴き、連載途中で提訴してきた仙谷官房長官のやり方を「左翼独特の発想」で、言論を封殺するものだと批判している。

   対する小沢氏は、岡田克也幹事長の再三の面会要請も拒み続け、野党が要求している国会招致には出ない、離党もないと、岡田氏を含めた「仙菅ヤマト」との対決姿勢を鮮明にした。

   この喧嘩の行方はどうなるのか。少し前、仙谷支持の矢野氏に聞いたところ、仙谷の強さをこういっていた。小沢と戦って負けても、失うものは官房長官の椅子だけで、彼に怖いものはない。仙谷はニーチェを愛読するパワフルなニヒリストだから、小沢さんが絶対勝てると安心してたら痛い目に遭うかもしれませんぞ。

   この仙菅が、太平洋戦争で沈没した「戦艦大和」になるのか、「宇宙戦艦ヤマト」になるのか、答えはそろそろ出そうである。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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