2024年 3月 29日 (金)

きょうの食事「放射線どのくらい?」家庭別地域別「食卓丸ごと」調査

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   東京電力・福島原発事故による放射能汚染は、収束・低下の見通しが立たないまま7か月以上がたったが、実際に毎日の食事でどのくらいの放射能を摂取しているのか。野菜や魚、肉などの食材ごとの放射線量は発表されるが、それらを調理して食事として食べたときの放射線量を「あさイチ」が調査した。

   有働由美子キャスター「(不安を)少しでも解消しようと食卓の丸ごと調査です」

   調査した家庭は北海道から広島までの7家族。1週間に食卓に上った普段通りの食事を1食ごとにわけて送ってもらい、専門機関が計測した。

北海道、福島、東京、大阪、広島の7世帯

   立命館大学の安斎育郎名誉教授(放射線防護学)は「私がやりたかった調査。あさイチに先を越された」と苦笑いしたが、調査は1日3度の食事の一人分をミキサーで砕き、「普通の検査は約20分程ですが、今回は2時間で厳密にやりました」(首都大学東京の研究室・副士政正教授)という。はたして、その結果はどうだったのか。

☆福島・郡山の家庭―風評被害で売れ行き不振の地元産の野菜・卵などをあえて購入し食卓に乗せている。(放射性セシウム検出ゼロ)
☆福島・須賀川の家庭―農家なので家で食べる野菜はほとんど自家製。水も敷地内の湧き水。(セシウム134が3.66ベクレル=Bq/キログラム)
☆東京・江戸川区の家庭―豚肉や卵は長崎産、牛乳は北海道産と徹底した選別買い。(セシウム134が4.05Bq)
☆東京・目黒区の家庭―産地気にせず購入。(セシウム137が8.97Bq)
☆北海道・札幌の家庭―地元北海道の食材がほとんど。(セシウム134が5.69Bq)
☆大阪・岸和田の家庭―スーパーで買い物すると結果的に地元の野菜が大半。(セシウム134が3.4Bq)
☆広島・廿日市の家庭―地元の食材。(検出ゼロ)

   ただ、セシウムが検出された家庭の食事でも、これらの数値は1週間の食事のうちの1日だけ。他の6日間はゼロだ。それぞれの年間被曝線量を見ると、東京・江戸川2.5マイクロシーベルト(μSv)、目黒4.3μSv、北海道・札幌7.5μSv、大阪・岸和田3.1μSvで、「国が決める暫定基準値の5000マイクロシーベルトは超えない数値」と小林孝司アナは報告する。

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