2024年 4月 26日 (金)

大震災だけじゃない!1か月後の直下型地震―いまだぱっくり口開ける断層

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   まずヘリからの映像だ。井口成人が「上空からこんなに見えるんですから、地上では相当なもの」とレポートする。畑の真ん中を引き裂いてさらに山林へ、次いで学校やお寺の敷地を通って、活断層の亀裂が延々20㌔キロに及ぶ。

道路横切り畑切り裂き山をズラした20キロ

   東日本大震災のちょうど1か月後、M7.1、震度6弱の地震が起きた。「3.11は横に揺れたけど、これは上がる感じだった」という、いわゆる直下型。断層イコール地震という典型だ。このとき動いたのは、いわき市の西にある湯ノ岳断層と井戸沢断層だったが、実態が大きく伝えられることはなかった。むしろ、福島原発からわずか50キロという距離なのに「ノーマークだった」と東電を非難する話になっていた。

   上空から見たのは井戸沢断層だ。中学校から道路をいくつも横切って畑、山林へと続く。井口が今度は地上からリポートした。これがまたすごい。中学校の体育館は全体が大きく傾いていた。それまでは避難所だったが閉鎖になったままだ。駐車場に引かれたアスファルトの白線が途中で30センチほどもずれている。山林では断層の上だけ杉の木が倒れていて、空からでもはっきりとわかる。

   小山全体が真ん中でずれているのが見える場所があった。脇の小川も下流側が下がったために、それより上流はせせらぎなのに、下側は深くなっている。これは野島断層以上によくわかる。田畑が真ん中でずれている。低い方にだけ水がたまって池になっている。これでは耕作ができない。

   断層の上にあった建物は無惨なことになっていた。寺の本堂は土台からなにからが波打って修復不能。別の建物は完全に崩壊していた。真下の活断層が1メートル近くも上下にずれたからだ。以前リポートした、家の下から温泉がわき出したというのも、この地震の結果だったが、因果関係はいまもわからない。8か月たってなお温泉は出ていたが、水温が低いので下水に流すしかないという。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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