2024年 4月 25日 (木)

「紳助復帰」どこが先鞭つけるか―水面下で動き出したテレビ局

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「あれから半年も経っていないのに、(島田紳助・筆者注)復帰を待望するようなことを吉本の社長が口にしたら、常識を疑われても仕方がない」

   新年早々「復帰してほしい」とラブコールを送った吉本興業・大崎洋社長を「週刊現代」で批判したのは、創業家当主・林正樹(40)である。彼の祖父は吉本興業の礎を築き、父は社長・会長を務めた。だが、経営陣と創業家の争いのために吉本を追われた。林は吉本の経営のおかしさや、ここ半年、芸人のギャランティの支払いが遅れていることにも言及しているが、一番重大なのは2005年8月12日の出来事である。

   その日は渋谷AXというライブハウスで吉本所属のフェイレイという歌手のライブがあった。フェイレイは大崎が自ら発掘し芸名もつけたそうだ。開演前に大崎は会場にいる20代前半と思しき女の子を指さしてこう言った。

「あれは五代目の娘や。歌手になりたいと言ってると、カウスさんから頼まれた。ウチでレッスン受けさして、R&C(註・子会社のレコード会社)からCDを1~2枚出したら満足するやろ」

   五代目というのは山口組渡辺芳則組長のこと。彼の娘を歌手デビューさせる計画は頓挫したらしいが、吉本側が担当社員をつけて歌唱レッスンまでさせていたというのである。この事実だけで、大崎社長の首が飛んでもおかしくない。

   吉本と暴力団とのつながりは長く深く強い。歴代の社長たちが親しく暴力団と付き合ってきたから、カウスという準構成員のような芸人が幅をきかし、その下にいる紳助はカウスの真似をしただけである。明石家さんまはフライデーの取材に対して、「紳助、復帰してほしくないわ」と言っている。大崎社長は身内からのこの言葉を重く受け止めたほうがいい。

4月改編に向けて「その時はウチが独占で」「全面協力」ですり合わせ

   だが、アサヒ芸能によると、テレビ各局は4月の番組再編に向けて紳助復帰を狙って動いているというのだ。なかでも熱心なのが「行列のできる法律相談所」と「人生が変わる1分間の深イイ話」を放送している日本テレビだという。日テレ関係者がこう話している。

「騒動以後、年が明けても両番組は存続していますが、今度の改編期でも継続させるのかどうか。日テレサイドは継続の方向で吉本サイドに打診したといいます。その際、日テレサイドは『もし紳助さんに復帰の意思があるなら、その時はウチが独占的に』と交渉を進めていたんです」

   大手広告代理店の関係者もこう語る。

「昨年の12月下旬、吉本の幹部が年末挨拶としてテレビ各局や広告代理店を回った際に、紳助復権の協力を要請したようです。聞いた話ではTBSが全面支援に、前向きだったといいます」

   大崎発言はこうした紳助復帰を望んでいるテレビ局へのメッセージだったのかもしれない。だが、世の中を舐めきっているとしか思えない愚行を許すほど、世間は甘くはないはずだ。

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