2024年 3月 19日 (火)

「トンネル水没」掘削先端付近の海底に凹み―地盤薄く崩落?

人気店や企業から非公開の招待状をもらおう!レポハピ会員登録

   岡山・倉敷市のJX日鉱日石エネルギー水島製油所できのう7日(2012年2月)昼過ぎ、海底トンネルの掘削現場に海水が流入し、作業員1人は自力で脱出したが、5人が行方不明になっている。原因はまだハッキリしないが、海上保安部によると、現場の海底に大きな凹みが見つかったという。

水深11.5メートル、長さ20メートル、幅3.5メートル

   このトンネルは運河をはさんだ東西2つの工場を結んで、石油やガスを送るパイプラインを設置するためのものだ。工事は西側の工場に掘った深さ34メートルの縦穴の底から、東へ向けて横穴を約140メートル掘り進んだところだった。

   助かった作業員は縦穴の底にいて、「危ない、逃げろ」という声で階段を駆け上がったが、 水は早く、最後は水に押し上げられたという。5人は横穴にいたため逃げ切れなかったらしい。鹿島建設の工事だが、5人は愛知と東京の下請け会社の社員だった。

   鹿島建設によると、横穴の直径は4.5メートルで、 シールド工法で掘り進んでいた。海底の一番深いところとトンネルの上部の距離は5メートルほどだったという。シールド工法は事故の確率が非常に低いとされていたもので、出水の原因はまだわからない。

   ただ、水島海上保安部が昨日行った探査で、岸から約155メートルの掘削最先端近くの水深11.5メートルの海底に、長さ20メートル、幅3.5メートルの凹みがあった。トンネルの先端とも位置が概ね一致するため、崩落の痕跡の可能性がある。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中