2024年 3月 28日 (木)

「白熱電球をLEDに!」タダでできるわけじゃなし…政府の節電キャンペーン空回り

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   「ありをかえれば未来がかわる」―こんなキャッチフレーズで環境・経産両省が13日(2012年6月)、製造・販売する電球を白熱電球からLED電球に切り替えるようメーカーに要請した。全国の白熱電球をすべてLED電球に代えると原発13基分、年間922億キロワットの節電になるという。「あかり未来計画」と銘打った節電対策で、趣旨は分かるが、ネックはおカネがかかること。さて、街の声はどんな反応を示すか。

消費電力も寿命も優れてるけど、とにかく高い!

   白熱電球とLED電球を比較すると、40ワット型の白熱電球は電力消費量36ワット、1年間(2000時間)の電気代1600円、寿命は1000時間なのに対し、LED電球は6.3ワットで6分の1、電気代は280円、寿命は40000時間だ。ところが、値段は白熱電球は100円ほど、LED電球は2000円から3000円、LED蛍光灯となると1本1万~2万5000円もする。

   消費者たちは「いいじゃないですか、私は賛成」(70代女性)という「あかり未来計画」に賛成論もあるが、やはり多いのは「節電って結構お金が掛かるなというのを実感として思います」(40代女性)という声だ。東京・八王子の電球専門店は「国がそういう政策を打ち出したことでLEDの売り上げが増える」と期待する一方で、「(LEDが)行きわたってしまうともう売れない。リピートがないので、次に何を売って商売を続けられるか不安だ。これはメーカーも同じでしょう」と話す。

文   モンブラン| 似顔絵 池田マコト
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