2024年 4月 20日 (土)

元盟友・亀井静香も愛想尽きた「石原の身勝手」新党結成!?お前ひとりで死ね

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「辞職表明前夜に石原から連絡があって、『明日午後3時から記者会見する。都知事を辞めて、新党を作る』って言う。俺は『そりゃあ、トゥー・レイトだぞ』って言った。翌日会ったら、『一緒にやろう、一緒にやろう』って言うばかり。『いまさらそんなことを言われても、ハイハイと言うわけにはいかねえよ』
(中略)今年6月、橋下(徹大阪市長)は石原に維新の会を丸投げしようとして『維新の会は全部差し上げます』と言ったんだよ。だから石原は舞い上がっちゃった。それで6月13日、石原に呼ばれて都道府県会館の東京都事務所へ行ったら、『新党を結成する。日本維新の会だ。都庁の会見でぶちあげる』と政党名まで自分で言うんだよ。なのに翌日、園田(博之『たちあがれ日本』幹事長)を通じて連絡があってさ、『23日に維新政治塾の入塾式で講演を頼まれているから、会見で言うのは先延ばしにする』って言うんだよ。コイツ始まったなと思った。すぐ石原に電話して、『昨日やると決めたことを、翌日にひっくり返すのはどういうことだ。去年から、あんたが『この日本を命懸けでやり直す』と言うから、俺も一緒に命を捨ててやろうと思っていたのに。だったらお前ひとりで死ね!』と言って電話を切った」

   こう「週刊朝日」誌上で話すのは、石原慎太郎の元盟友・亀井静香議員だ。

橋下徹「ジジイ殺し」コロッといかれた暴走老人

   石原慎太郎「80歳の決断」がさまざまな波紋を呼んでいる。当面「たちあがれ日本」と組んでいくらしいが、一番の焦点は橋下徹大阪市長の「日本維新の会」と組むのかどうかにある。各誌の見方もそれぞれ分かれていて、まだまだ先行き不透明だ。まず各誌のタイトルを見ていこう。

   親・橋下と見られる「週刊現代」は「橋下徹は石原と組まない」とバッサリ。朝日も「石原慎太郎ひとりぼっちの決断」とし「橋下維新とは調整不足」と見る。「週刊新潮」は「『石原新党』は太陽の季節か」として、「『石原総理』なら譲らない『反米』『反中』『核武装』」と続け、彼が総理になればこの国は「普通の国」ではなく「別の国」になってしまうと書く。橋下との連携は、平沼赳夫と橋下の考えが違いすぎるから無理ではないかと見る。

   「週刊文春」は「石原慎太郎が橋下徹に握られた急所」で、石原が一番可愛がっている落選中の三男・宏高を「維新東京代表」にしてもらいたいがために、尖閣、原発で大幅譲歩すると読み、連携ありと見る。「週刊ポスト」は「石原慎太郎80歳の『国政への特攻』の大博打」で、今度の選挙に橋下は出ないと読み、橋下のかわりに国政改革の先頭に立って一期やり、橋下に譲るというシナリオと見ているようである。

   私見では、あの歳で国政に出ることを決意した石原に、まったくの勝算がないはずはないと読む。最終的には平沼「たち日」グループとギクシャクしても、橋下「日本維新の会」と何らかの妥協をして手を結ぶのではないか。国民の中には、どうせあの歳だから一期でおしまいだろうし、金への執着はなさそうだからやらせてやってもいいのではという空気があるのではないか。

   石原慎太郎人気というのはバカにできないものがある。どういう候補を立てるかにもよるが、橋下と組んで全国を回れば、かなりのブームを起こす可能性はあると思う。

   だが、もし総理にでもなったら、老いの一徹、新潮のいうように「別の国」に変えてしまう決断をするかもしれない。注意して彼の動向を見ていく必要がある。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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