コカコーラCM炎上!多民族・多人種が歌い上げる「第2アメリカ国歌」に非国民プロパガンダだ
全米の伝統的国家的スーパーイベントであるスーパーボウルでは特別の専用CMなども話題を呼ぶが、今年(2014年)はコカコーラ社の「非愛国」的CMが物議をかもしたようである。
CMの冒頭で、アメリカの大自然のなか、カウボーイハットをかぶり、白馬にまたがった男が登場する。その顔も色もわからないが、ジョン・ウェインか誰かじゃないかと想像させる。まさにこれぞ伝統のカウボーイ的アメリカ像といったところだ。
ところが、CMはその後は意外な展開をたどる。ヒスパニック、アジア、ネイティブ・アメリカン、ユダヤ系、インド系などの人びとが次々に現れるのだ。しかもアメリカの国歌「星条旗」に次ぐ、第2国歌的な位置づけである「America the Beautiful」が一節ごとに英語以外の言語で歌われる。この曲は「アーメーリカ、アーメーリカ」と北米の大自然を歌い上げるもので、日本人でも聞き覚えのある人は少なくないだろう。
伝統ある「America the Beautiful」を汚すな!
このCMを見たアメリカの「愛国」層のなかには腹を立てた人もいたようである。彼らにしてみれば、このCMは伝統ある「America the Beautiful」を外国語で汚した非国的CMであり、プロ・イミグラント(移民賛成)、プロ・マルチカルチャリズム(多文化主義賛成)といった「売国」プロバガンダだといったことである。
そこで、ネット上でこのCMが「炎上」している次第。CMに出てくる民族をちょっと変えれば、どこかの国のネットでもおおいにありそうな出来事だが、動画のコメント欄などでCMを支持する意見もまた多いところは、だいぶ違っているようではる。
ボンド柳生