2024年 4月 19日 (金)

スカイマークに違約金700億円払え!超大型機6機分でエアバス社が要求

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   格安航空会社(LCC)で初めてエアバスを導入する予定だったスカイマークの契約がご破算になった。それもエアバス側が「大手の傘下に入れ」と注文を付けた上での通告だった。懸命に頑張る小鳥を巨大な鷲が追い詰めているような、奇妙な景色に見える。

「エアバスA380」座席853席の世界最大

   きのう29日(2014年7月)の会見でスカイマークの西久保慎一社長は、「一方的に解約の連絡が来た。ルール違反だ」と怒った。しかし、「円安を読み切れ なかった。反省している」とも説明した。

   スカイマークは2011年に6機の購入契約をした。総額1915億円。今年10月に引き渡しで、年末からニューヨーク線に就航予定だった。ところが、LCCの競争激化や円安による燃料費のアップで、この3月期は5期ぶりの赤字に転落した。このため、スカイマークは2機の納入を延期、4機のキャンセルを申し入れていた。

   これに対し、エアバスは支払い不能になった場合は、「大手の傘下に入れ」と要求。LCCの根幹にかかわると断ったところ、「6機全部をキャンセル扱いとする。違約金を払え」ときたのだ。違約金は700億円という。

   エアバスA380は2階建て、最大853席(ジャンボは624席)の世界最大の旅客機である。基本価格は420億円(ジャンボは240億円)。スカイマークはこれを国際線に投入して、新たな価格破壊を挑む構想だった。これがアベノミクスで狂った。

   しかし、最近の人気は燃費のいい中型機に移っている。エアバス社の超大型機は人気低下気味だ。スカイマークに対してやけに強気なのは、ドタキャンを防ぐための他社への見せしめとも見える。

文   ヤンヤン| 似顔絵 池田マコト
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