2024年 5月 5日 (日)

目玉の女性大臣でコケそうな安倍改造内閣!うちわ法相にカネばらまき経産相

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   経済学者の宇沢弘文・東京大学名誉教授が9月18日(2014年)に亡くなった。享年86。ノーベル経済学賞に最も近かったといわれた人である。東大では数学を学び、後に経済学(数理経済学)に転向した。論文がノーベル賞受賞者のケネス・アロースタンフォード大学教授の目に止まり、渡米して36歳でシカゴ大学の教授になった。

   成田闘争や水俣病を支援する社会運動家としても有名だが、『週刊東洋経済』によれば、その背景にはベトナム戦争当時、ベトコンを一人殺す費用を最小化するための指標「キルレシオ」を経済学者らが秘密裏に作っていたことに対する反発があったという。

   私は2度ばかりお目にかかったことがある。時の政府の経済政策批判についてのインタビューだったと記憶しているが、優しい眼差で語り口もソフトだったが、批判は的を射て厳しかった。「新自由主義」には絶対反対の立場だった。

   もう一人、一時私が親しくお付き合いした赤坂料亭「佳境亭」の女将・山上磨智子さんが亡くなった。享年87。ここは政治家や官僚だけでなく、東郷青児や森繁久彌も通ったと『週刊新潮』の「墓碑銘」に書いてある。

   ここで村山富市首相誕生が話し合われ、小渕恵三が総裁選出馬を決断したといわれる。私に「知ってるつもり」の司会で有名だった関口宏さんを引き合わせてくれたのも女将だった。

   待ち合わせの相手が来るまで、女将と差し向かいで思い出話を聞くのが好きだった。うどんを目の前で練り上げ食べさせてもらったことも楽しい思い出である。

   酸いも甘いもといういい方があるが、何でも飲み込んでくれる大人の女性だった。三木武夫元総理との恋愛が有名だが、その子どもだと噂されていた息子さんが赤坂に開いたバーにも何度か足を運んだ。上にはカラオケ部屋があり、官僚たちと歌い合ったこともある。政界の奥座敷を仕切っていた証人がまた一人いなくなってしまった。

裏目に出た「女性登用」能力、資質、身体検査は二の次だった...

   小渕優子経産相が、週刊新潮が報じた政治団体が後援会員らの観劇費の一部を負担していた問題で追い詰められている。安倍首相にとって、内閣改造の目玉として指名した小渕とデング熱ならぬテングのような振る舞いで顰蹙を買っている松島みどり法相がコケれば、大きな痛手になる。

   『フライデー』は松島の「イヤミな全言動」を報じている。自らの選挙区の祭りでうちわを配ったことは公職選挙法に触れる。都内に住んでいるのに赤坂の議員宿舎に入居し、週末には自宅に帰っている。襟巻き着用が認められていないのにストール着用で参院本会議に出席した。フライデー曰く、<あの非常識の塊のようなアントニオ猪木ですら議場ではトレードマークの赤いマフラーを外す>というのにだ。

   ご本人は東大出というのが誇りだそうだが、滑り止めで受けた早稲田大学政治経済学部には落ちている。しかも、あの朝日新聞出身だ。失礼ないい方になるが、もともと法務大臣にはあまりいい人材が配されたことはないが、この人は歴代の中でもワースト3に入るのではないか。女性登用と意気込んだ安倍首相だが、しょせんは男女問題ではなく、能力あるなしを見極めることが肝要なのだ。今ごろ頭を抱えていることであろう。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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