2024年 4月 25日 (木)

少年法下げるべきか?ビートたけしの一理「選挙権18歳にするなら刑罰だって大人扱い」

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<「うちの(Aの母親)と一回だけ面会したんだけど、アイツは俺の前では全然話をしない。『自分でやりました』も何もない。泣いたりもしないね。俺の方からは『どうなんだ』って話はしたけど、何も言わねえ。反省はしてるんだろうけど、ずーっと黙ってるだけなんだ。うちの子供はみんなそうなんだけど、アイツはいろいろなことを溜め込むタイプ。自分の腹の中に全部しまっちゃうのよ」>

   『週刊文春』は川崎市立大師中学1年生の上村遼太君(13)殺害の主犯格の18歳Aの父親を直撃している。この父親は事件当初、うち息子は殺してないといっていたが、Aが容疑を認めたことで観念したようだが、週刊文春の取材中、最後まで上村君への謝罪の言葉は聞かれなかったという。

   Aの父親は嘆息してこういった。<「うちには事件後、ガキたちが嫌がらせで毎日来てる。ピンポンを鳴らすのはしょっちゅうだし、『人殺し』っていう紙がポストに入っていたり・・・」>

   身体が悪いフィリピン人の母親も取材中に顔を覗かせたそうだが、泣きはらし憔悴しきった様子だったそうだ。

   『週刊新潮』は先週号でAの実名と顔写真を出したが、今週は「少年犯罪の『実名・写真報道』私の考え」という特集を組み、識者たちに話を聞いている。この事件を機に少年法を改正しろという声が高くなってきているが、『週刊ポスト』でビートたけしがこのように喋っているので紹介しておこう。

<「18歳が凄惨な事件を起こしたのと同じタイミングで、国会じゃ『18歳以上に選挙権を』っていう議論になっている。与野党6党によって再提出されて、今国会で成立は確実な情勢らしいけどさ。早ければ来年夏の参院選から『18歳以上』が実現するというね。
   『選挙権がある』っていうことは、成人であるっていうことと同義だろう。18歳でも国や社会の未来を決める責任を負えるっていうんだから、それなら刑罰だって大人扱いしないとウソだよな。こんな事件があったからいうわけじゃなく、当然、18歳以上は少年法の適用外だよ。『自分の責任は自分で取る』っていうことを叩き込まないと、選挙権を持ったって投票行動は適当なことになるだろう。
   18歳の投票率が成人より低いってことになるかもしれないし、馬鹿な候補にこぞって投票して日本はとんでもないことになっちまうかもしれない。マヌケなプロレスラーやタレント、アイドルばかりが国会でふんぞりかえる未来になるんじゃないか。
   それに最近じゃ、自分が少年法で守られていることを自覚して、『今だったら罪は軽い』『人を殺すなら今のうち』なんてヤツが本当にいやがるんでね。別にそんなバカを法律で守ってやる必要はないし、責任と義務を回避して権利だけをもらおうって虫のいい話はないだろ」>

   いまの流れでいけば、18歳以上に選挙権を与えるなら、少年法も18歳に引き下げろということになりそうだ。私もそれは致し方ないと思うが、自分の18歳の頃を思い出してみると、「おらあ本当にガキだった」。18歳からお前は大人だといわれても、当人たちは困惑するだけだろうな。

中川郁子政務官 高くついた「路チュー」自民党内で見限られ、後援者は「裏切られた」

   先週、週刊新潮がスクープした中川郁子農水大臣政務官の「路チュー」事件は、新聞各紙も挙って取り上げたが、いつも通り「一部の週刊誌」としか書かず、週刊新潮のスクープと入れないのはおかしな話である。私が見た限りでは、ワイドショーは週刊新潮といっていたが、これは写真を使いたいからであろう。他誌のスクープをクレジットを出さずに使うなど、メディアとして最低の礼儀もわきまえないバカのやることである。

   週刊新潮によれば、中川の亡くなった夫、中川昭一氏は安倍首相の盟友だったが、それだけにショックだったようで、「『郁子さんがこんな人だとは思わなかった』と、露骨に不快感を示し」たそうで、「おぞましい」とまでいっていたとさる官邸関係者が語っている。

   温厚な谷垣禎一幹事長も「言語道断」といったそうだ。また週刊文春によれば、中川氏には2人の子供がおり、長女はフジテレビの報道局に勤め、長男は慶應大学を卒業して4月から大手総合商社への就職が決まっているそうだ。長男は政治に興味はあるそうだが、地元の後援会関係者はこう語っている。

<「仮に息子さんにそういう思いがあったとしても、今回の一件で五十年続いた中川家の世襲は終わりです。今回の裏切りを、地元の人間は絶対に許しません」>

   バカは隣の火事より怖いのだ。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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