2024年 4月 27日 (土)

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「独立失敗」ムダにするな!SMAP4人が開けた守旧派芸能界の風穴これから大きくなるぞ

   私はSMAPの独立が失敗したことを残念に思っている。これまでも何人かのタレントがこの事務所を離れて独立しようと試みたが、事務所側がテレビ局にその人間を使わないよう圧力をかけたため成功しなかった。だが、天下のSMAPが独立したなら、テレビ局の中には彼らを使おうという人間も出てくるかもしれない。

   昔、ナベプロという芸能プロダクションが「帝国」を築いた時代があった。だが、たった一つのテレビ局(日本テレビ)が、ナベプロのあまりの「横暴」に反発して自前でスターをつくろうと「スター誕生」という番組をつくり、そこから桜田淳子や山口百恵など「テレビが生んだ」スターを続々輩出した。それをきっかけにナベプロは勢力を失っていくのである。今度の独立はジャニーズ事務所というより、守旧派の芸能界を変えるきっかけになるかもしれなかったのである。

   彼らが誤算だったのは、SMAPが稼ぎ出す金額が大きすぎたことである。先週、週刊新潮が試算したところによると、2014年だけでもSMAPが稼いだ売り上げは「優に250億円は突破するに違いない」という。週刊新潮はジャニーズ事務所の年間売上は1000億円程度ではないかと推測しているから、そうだとするとSMAPはその4分の1を稼いでいることになる。

   全部なくなるわけではないが、相当な危機感を事務所側は持ったに違いない。そこで芸能界の実力者たちに4人の説得を頼み、スポーツ紙には「恩を仇で返す」のかと書かせて彼らを孤立させ、ファンを動員して「元に戻れ」コールを巻き起こした。

   抱えているトップタレントに独立されたらと、同じ穴の狢である芸能プロダクションや4人が相談したタレント仲間たちも、掟を破ったらどうなるかを説いたに違いない。反権力であるはずの週刊誌も彼らに味方してはくれなかった。かくして4人の反乱は鎮圧され、芸能ムラは何事もなかったかのように動いていく。

   だが、彼らがやったことは無駄にはならない。「自分たちも人間だぞ」と声をあげたのだから。いまだに「女工哀史」のままような旧態然とした芸能界に、4人が開けた風穴は必ずこれから大きくなるに違いない、と願っている。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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