2024年 3月 19日 (火)

舛添都知事逃げ切り作戦!第三者丸投げ、6月15日都議会閉会、380万円ボーナス・・・

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   週刊文春が始めた舛添要一都知事のカネの問題は他のメディアまで巻き込み、「ヤフオク!で美術品購入」(フジテレビ他)、「別荘用にエステマ購入」(産経新聞)、「似顔絵まんじゅう購入」(毎日新聞)など次々に舛添氏の「カネの亡者」ぶりが暴かれている。

   今週の週刊文春では「舛添に裏切られた人たちの証言」を集めている。都知事選で選対本部長を務めた栗本慎一郎氏は、ある支持者から1000万円の寄付の申し込みがあったが、カネの配分の時、舛添氏が全額自分のものにしようとして支援者が嫌気がさし、立ち消えになったと話している。舛添氏の幼なじみで小中高の同窓生も「昔から金銭面は本当にケチでしたね。財布を出すところを一度も見たことがありませんし、食事を奢ってもらったこともありません」といっている。

   八幡高校同窓会関係者が、都知事に就任してから、舛添氏のキャラクターを活かしたまんじゅう「東京世界一。黒糖まんじゅう」を販売しようと計画したが、この計画を聞いた舛添氏が「ロイヤリティー(特許料)をよこせ」といってきて、みんな嫌気がさして関わらないようにしようと決めたと話している。

   そんな四面楚歌だと思われる舛添氏だが、意外や意外、週刊新潮で都政担当記者が「自民党が今後も支える意向を示しているので、舛添さんの本心は余裕綽々」だというのである。

   <「6月末には、約380万円のボーナスが支給されますし、すぐに都知事の職を投げ出すわけがない。(中略)今回の問題は、都議会の定例会が終わる6月15日過ぎに、お手盛りで選ばれた第三者調査が違法性はないと発表し、幕引きを図るに違いありません」>

   自民党は参院選の準備で忙しく、舛添氏になんか構っていられないというのが本音であろう。いまだにメンバーの名前さえ明らかにしない第三者委員会が「舛添に違反あり」などという結論を出すことはあり得ない。都議会が終わったら公費を使って海外へ逃げ出して、ほとぼりの冷めるのを待つ作戦なのであろうが、そうさせないために3の矢、4の矢を週刊文春に期待するしかないのだろうか。

「会えるアイドル」「触れるアイドル」若い女の子危険にさらすビジネスもうやめよ

   東京・小金井市のライブ会場前で、冨田真由さん(20)がストーカーの岩埼友宏(27)にメッタ刺しにされた事件は、秋元康が始めたAKB商法の危なさを浮き彫りにした。

   亜細亜大学3年で、シンガーソングライターでもあるアイドル・冨田さんに、京都で造園会社に勤めている岩埼が惚れ込み、腕時計をプレゼントしたり、彼女のツイッターに執拗に書き込みをしていた。あまりのしつこさに冨田さんはプレゼントを岩埼に返し、ツイッターをブロックした。可愛さ余って憎さが百倍の岩埼が、富田さんを待ち伏せして襲いかかり、刺し傷は首や背中など約30か所にも及んだという。5月に入って、冨田さんと家族は警視庁に相談していたそうだが、事件化しない限り警察は何もしてくれない。

   2年前にもAKB48のメンバー3人が握手会でノコギリを持った暴漢に切りつけられる事件が発生して、こういう「商法」が問題化した。だが、こうしたアイドルのキャバクラ化は広がるばかりである。「会いに行ける、手に触れることができるアイドル」を謳い文句に、握手会だ、総選挙だとファンからカネを奪い取り、いくらカネを使ったかでその娘への忠誠心を測るあくどいやり方が、こうした犯罪を生むことにつながるのは当然である。

   週刊新潮で精神科医の片田珠美氏もこういっている。

   <「彼女たちは、触れることのできる生身の女性として、ファンの前に現れた。『本当に恋人になれるかもしれない』と幻想を抱かせる本物の恋愛対象になってしまったわけです。またSNSで直接やりとりできることも、ファンが自分とアイドルが距離的に近いと勘違いする原因になっている。AKB商法は幻想ビジネス。そこに今回のような事件が起こる危険性を孕んでいる」>

   秋元氏は若い女の子たちを危険にさらすようなビジネスは即刻止めようというべきだ。さもないと同じような事件が再び必ず起きる。

元木昌彦プロフィール
1945年11月24日生まれ/1990年11月「FRIDAY」編集長/1992年11月から97年まで「週刊現代」編集長/1999年インターネット・マガジン「Web現代」創刊編集長/2007年2月から2008年6月まで市民参加型メディア「オーマイニュース日本版」(現オーマイライフ)で、編集長、代表取締役社長を務める
現在(2008年10月)、「元木オフィス」を主宰して「編集者の学校」を各地で開催。編集プロデュース。

【著書】
編著「編集者の学校」(講談社)/「週刊誌編集長」(展望社)/「孤独死ゼロの町づくり」(ダイヤモンド社)/「裁判傍聴マガジン」(イーストプレス)/「競馬必勝放浪記」(祥伝社新書)ほか

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