空疎なストーリーの大甘なエンディング 見るだけ時間の無駄だった!
〈就活家族~きっと、うまくいく~ 最終回〉(テレビ朝日)

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   実に大甘な最終回だった。ワインと花のコラボ企画が採用されて得意満面の妻・水希(黒木瞳)は、家を出て行って完全に離婚モードであったのに、夫・洋輔(三浦友和)が彼女のためにプレゼントを用意していたことを娘から聞かされるとコロッと変心する。娘の栞(前田敦子)は好きでたまらなかった恋人(渡辺大)に案外あっさりと別れを宣言する。1番大甘なのは息子の光(工藤阿須加)だ。
   内定がもらえなくて(つまり、余り優秀ではないということ)就活浪人(?)だった光が、いかがわしい就活塾に取り込まれた挙句、そこを題材にしてルポを書き、いきなりメディアに掲載されたり、記者として就職出来たり。ひよっ子の大学生がワイドショーのテーマになるような大スクープをものにするとは、絵空事もいいとこで、ご都合主義の極み、世の中そんなに甘くはないのである。
   売り飛ばそうとしていた新築の家の前で、家族が全員で和気あいあいと談笑したり花を植えたりする最終場面も噴飯もの。今まで刺々しく夫を非難していた水希もニコニコ、娘も息子も嬉しそうに両親を見つめる。インドの新会社社長を断った父・洋輔は、コンサルタント業であっさりと次の仕事につく。だったら、惨めな便所掃除のあの仕事は何だったのかと見ている方は突っ込みたくなる。
   万事が頭で考えた空疎なストーリーで、企業社会の上っ面だけ取材してリアリティを持たせたつもりの連ドラ。時間の無駄だった。(放送2017年3月9日21時~)

(黄蘭)

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