2024年 4月 29日 (月)

デジタル家電など製造拠点の日本回帰が明瞭に 「中国へ全部渡さない戦略」へ動く

富士フイルムが開発した糖の吸収を抑えるサプリが500円+税で

ストレージ技術で先行する

  デジタル家電には、大きく3つの分野がある。そして、それぞれの分野で日本メーカーが技術を握っていることが注目される。
第一は、ディスプレイ技術。テレビやパソコンのブラウン管が、薄型で軽量の液晶表示装置(LCD)やプラズマ・ディスブレイ・パネル(PDP)に置き換わりつつある。このうち液晶では、日本勢は韓国や台湾メーカーに押されている。しかし韓国や台湾でも、LCD製造装置の大半が日本製だという事実を忘れてはならない。またPDPは世界シェアの90%以上を日本が押さえている。さらに、ポスト液晶と言われる技術に有機発光素子(有機EL)がある。有機ELの技術そのものはコダックが中心となって開発したが、量産に成功したのは日本勢だけである。
第二は、ストレージ技術。VTRに代わって、光ディスク記録装置を使ったDVDレコーダー、固定磁気ディスク装置(HDD)を使ったHDDレコーダーが急成長している。DVDは基礎技術の開発から規格策定まで、すべてを日本がリードした。またHDDでも、日立製作所がIBMのHDD部門を買収するなど、日本勢の活躍が目立っている。このほかデジタルカメラも、こうしたストレージ技術との関連が深い。
第三は、デジタル通信技術。日本は、デジタル放送、第三世代携帯電話、ADSLという新世代通信技術を実用化している世界で唯一の国である。このためデジタルチューナーや高速通信型の携帯電話、ADSLモデムなどは世界で最も安く、品質も高い。

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