国内に弱いホンダ 販売網再編に乗り出す
2006.01.11 01:45
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一本化に伴いお互いがライバルになる
チャネルの一本化に伴い今後、ホンダ系ディーラーでは全ての販売店で、軽自動車を含む全車種が取り扱い可能となる。お互いライバルになるわけで、「競争からこぼれ落ちた販売店は必然的に統廃合を迫られ、合理化が進む」(市場関係者)ことにもなる。福井威夫ホンダ社長は「都市部では軽自動車の販売拠点が増大することになり、国内販売台数が上向く公算もある」との期待も込める。
気懸かりなのは、淘汰の波にさらされることになったディーラー側の反応だ。首都圏を地盤とする系列ディーラー首脳は「2輪車販売店に無理やり4輪車のディーラー権を押し付けて拠点拡大に突っ走ったあげく、自分たちの都合が悪くなると『再編』というのでは筋が通らない」と反発を強める。
「ディーラーとの歴史的関係を考えると重い決断だった」(福井社長)というホンダの転進が果たして吉と出るか凶と出るのか。