2024年 4月 20日 (土)

野口さん 死と闇 -ネットで憶測沸騰-

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   沖縄のホテルで2006年1月18日に亡くなったエイチ・エス証券の野口英昭元副社長の死因がネット社会でホットな話題になっている。警察が「自殺」と断定したのに、ネットでは「殺された」ことを前提に、その背後にある「闇」の存在が注目の的になっている。

ブログには野口氏他殺説が満載
ブログには野口氏他殺説が満載

   ネットの世界では野口元副社長は殺された、という見方がほとんどだ。

   「なぜマスコミは野口の死を疑わないのか?」「あれは自殺とするには疑わし過ぎるだろう」
   「どこのバカが自分の両手首、首の両側、腹までかっさばいて自殺するかよ。呆れた那覇警察。警察も手が出せない組織といえば」

    「2ちゃんねる」のライブドア事件コーナーは、こんな書き込みであふれかえっている。

「明らかに誰かの手で殺されている」

   掲示板だけではなく、ジャーナリストたちも「自殺」に疑問を示している。
   例えば、雑誌「選択」の元編集長阿部重夫氏(月刊FACTA編集長)は自分のブログでこう述べている。
   

「傷口が5カ所、喉の左右の頚動脈と、左右の手首、そして腹部だそうである。どの傷口が致命傷になったかは判然としない。それが自殺だなんて法医学的にはありえない。ためらい傷をいくつも残すことはありえても、それは左手首なら数ヵ所とひとつに集中する。左手首を切って次に包丁を持ち替えて右を切って、さらに首という順で死のうと人は思わないのだ。いわんや、左の頚動脈を切ったら、血圧が低下して右の頚動脈まで切る力がなくなる。そのうえで腹部を刺す? これは不自然である。」(1月23日

   このほか、フリージャーナリスト山岡俊介氏も「(捜査)当局もエイチ・エス証券の野口副社長の死を疑問視か」というタイトルの記事をネット上に書いている。

「きっこの日記」が妻との「往復書簡」を掲載

   一方、超人気ブログ「きっこの日記」(2月8日)は亡くなった野口氏の妻との「往復書簡」を掲載した。

日時: 2006年02月0X日
   ●●さま、今回のことは、本当にお気の毒でした。
   まずは、野口さまのご冥福を心よりお祈り申し上げます。
   真実をお伝えしますと、「●●●●」のために「自殺ではあるが●●●●●●」と言うことです。あたしのほうでは、事件に関わった●●から直接聞いた情報などから、すべての事実関係が分かっています。もちろん、今の時点では、日記に書いて公にすることはできませんが、行政が「単なる自殺」と言うことで収拾させようとしているので、場合によっては、書くことになるかも知れません。

   「日記」はこんな具合で延々と続く。伏字の●●が多く、分かりにくいが、全体を読むと、野口氏の死は「単なる自殺」ではなく、背後には複雑な「闇」つまり暴力団が絡んでいる、という内容だ。
   警察庁の縄田修刑事局長は2月7日、衆院予算委員会で「死因は犯罪に起因しないと沖縄県警で判断している」と述べ、自殺との見解を示した。にもかかわらず、沸騰した憶測は沈静化しそうにない。

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