2024年 4月 30日 (火)

拡大をあせる 住友信託の行方

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アイフルを連結化する、との見方も少なくない

   06年2月、東京地裁は、住友信託が旧UFJホールディングス(現・三菱UJFフィナンシャル・グループ)を相手に、旧UFJ信託の売却撤回について1,000億円の損害賠償を求めた訴訟で、同社の請求を棄却した。住友信託の言い分は東京地裁では認められなかった。住友信託はこの判決を不服として控訴し、現在、東京高裁で係争中だ。
    相次ぐ合併の破談で、「メガ信託」構想は頓挫し、同社は迷走する。
   ファーストクレジットの買収は、あるメガバンクの幹部の目には「奇異に映った」という。「好調なノンバンクの収益を吸収しようという戦略はメガバンクと同じだが、大手消費者金融と組むメガバンクとは、いかにも規模が違いすぎる」と、真意を測りかねている。
    悪質な取り立てでペナルティーを食らったアイフルは同社の大口融資先であり、次期社長を送り込むことで、ファーストクレジットと同様に連結化するとの見方も少なくないが、その半面、グレーゾーン金利問題で上限金利が引き下げられれば、将来的に収益確保がむずかしくなる消費者金融に旨みがあるのか、という指摘もある。
    SBIホールディングスと合弁によるインターネット銀行の設立は、従来の住友信託の顧客層と棲み分けを図り、若年層をターゲットとするのが目的だ。前出のメガバンクの幹部は「ネット銀行のむずかしさは、ジャパンネット銀行ソニー銀行をみれば明らかなのに…」と、若年層の取り込みという理由に首をかしげる。
    八千代銀行との資本・業務提携では、公的資金の足かせがなくなる八千代銀行に対して、住友信託は東京に基盤を置く同行の店舗などを通じて信託商品などを売り込む狙いがある。しかし、ある地方銀行の役員は「(住友信託の)本音は八千代銀行の株式上場狙いではないか」と推測する。住友信託は最近、各地の地銀に出向き、「是々非々で、お互い協力し合いましょう」と呼びかけているそうだが、「八千代銀行が異例なのであって、どの程度本気で提携を考えているのか、よくわからない」と話す。

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