2024年 4月 27日 (土)

事件の主導者は ホリエモンなのか、という疑問

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   「ホリエモンが本当に事件の主導者なのか!?」。そんな疑問を投げかける報道がどっと出てきた。ライブドア事件の裁判で、ライブドア株売却益を同社元取締役の宮内亮治被告、元ライブドアファイナンス社長の中村長也被告が勝手に動かしていたことが分かったのがきっかけだ。堀江被告の知らないところで事件が起きた、という事実を補強するものだ、というのが弁護側の言い分だ。

   2006年10月5日の日本経済新聞は、同4日の公判で中村被告がライブドア株売却益のうち約1,300万円を私的に流用したことを認めた、と報道した。弁護側が「堀江被告が事件を主導」を否定する根拠として、株売却益の一部が香港の企業に送金され約2,000万円を中村被告が引き出したと追及していた。

宮内の「背任」を隠した?

「ホリエモン主導説」に疑問を投げかける報道相次ぐ
「ホリエモン主導説」に疑問を投げかける報道相次ぐ

   日経新聞では「中村被告が、香港への送金について元副社長への報酬とした上で『堀江さんの了承のもと進められていると思っていた』と述べると、堀江被告が苦笑いを浮かべ『おーい』と口走る場面もあった」と書いている。

   香港でのカネの流れについて詳しく書いているのが「週刊朝日」だ。06年10月13日号に「宮内の”背任”隠した東京地検の大失態」という見出しの記事を掲載した。同誌によると、ライブドアが04年3月に人材派遣会社「トライン」を株式交換で買収し、買収した際に新株を発行。この株は沖縄で死亡したライブドアグループ投資会社の野口英昭元社長らが香港に作った会社に移された。この株を売却した利益のうち、野口元社長に1億5,300万円を報酬として支払った。これについて同誌は、「宮内被告が、ライブドアの機関決定を経ないで、野口氏に追加の報酬を払った、という事実である。さらに、最終的には、売却益のうち1億5300万円が、宮内被告とライブドアファイナンス前社長の中村長也被告が香港で設立したペーパーカンパニーの口座に振り込まれていた」と書いた。
   つまり、怪しいカネの流れを見ても、ホリエモンは何も知らなくて、側近が勝手にやっていた可能性が示された形なのだ。

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