2024年 5月 6日 (月)

過去の経緯を熟知しない マスコミが飛びついたニュース

建築予定地やご希望の地域の工務店へ一括無料資料請求

現時点で、提携の実態は「情報交換」の域を出ていない

   事実、東証の西室泰三社長は機会あるたびにNYSEのジョン・セイン最高経営責任者(CEO)と会談している。今回の報道のきっかけは、10月にブラジルのサンパウロであった世界取引所連合(WFE)の年次総会で、西室社長がセイン氏はじめ各国取引所の首脳といっしょになり、「そこでいろんなCEOの方々とお話するチャンスがあった」(西室社長)と語ったのが発端だ。西室社長は総会終了後にニューヨークに立ち寄り、セイン氏と再度、会談し、その席で株式持ち合いの話を持ちかけられたという。

   一連の報道では、ロンドン証取、ユーロネクスト、ドイツ証取とも「業務提携を協議」と伝えられたが、いずれも西室社長が7月に欧州を訪れ、「3証取のCEOと直接対話した」という事実に基づいている。現時点で実態は「情報交換」の域を出ていないようだが、再編推進派の西室社長が「さらに一歩進んだ提携関係もありうる。相手方も非常に興味をもって聞いてくれた」などと語ったことから、過去の経緯を熟知しないマスコミが「提携協議が始まった」と飛びついたのが真相のようだ。

1 2
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中