2024年 4月 29日 (月)

証券界再編の狼煙が上がった 野村VS日興の2強対決か

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みずほ内部のお家の事情が再編加速

   だが、旧興銀本体も不良債権処理の嵐の中で、旧富士銀行、旧第一勧業銀行との経営統合に追い込まれる。このため、旧興銀出身の斎藤頭取にとって、銀証連携の推進は「興銀の復興」に通じるものがある。斎藤頭取は、業界再編を主導してきた旧興銀を彷彿とさせるほど、みずほCBで様々なM&A(企業の合併・買収)に関与してきた。その腰の軽さは、「財界の鞍馬天狗」と称された故中山素平・旧興銀会長を意識させ、斎藤頭取を「平成の鞍馬天狗」になぞらえた一部報道も出た。また、新みずほ証券社長の横尾氏、同会長の草間高志・新光証券社長らも旧興銀系証券の出身で、旧興銀の遺伝子は脈打っている。

   ただ、斎藤頭取の行動の影には、前田晃伸・みずほFG会長との確執も垣間見える。旧3行が統合したみずほは、持ち株会社のFGと、企業向けのCB、個人向けのみずほ銀行(BK)のトップを旧3行で分け合う形をとってきた。前田会長は早ければ来年にも勇退する可能性があるが、この時に斎藤頭取も道連れにする考えだと見る向きは多い。斎藤頭取が生き残るためには、再編で力をつけ、M&Aを進めて有無を言わせない実績を残すしかないともいえ、みずほ内部のお家の事情が証券再編を左右しそうだ。

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