「子どものときから、ペコちゃんとずっと一緒にいたような」
いったい「ペコちゃん」とはナニモノなのだろう。ペコちゃんは6歳。1950(昭和25)年に誕生。2000年には生誕50周年を迎えた。ちなみに、ボーイフレンドの「ポコちゃん」(7歳)はその翌年に生まれた。「怪物くん」などのテレビの人気子ども番組に提供し、商品CMに登場。40~60歳代の人にはペコちゃんバッグに入った「ミルキー」や不二家レストランの「ペコちゃんサンデー」は懐かしい。不二家のシンボルマークである、お店の前に立つペコちゃん人形は、98(平成10)年に日本で初めて、特許庁から立体商標の認定を受けたものでもある。
「幼い頃は、ご褒美に食べられるペコちゃんサンデーが楽しみだった」という主婦や、「子どものときから、ずっと一緒にいたような…なくなるのか、と思うとなおさら何とかして!!って言いたくなる」(40歳代の女性)と、ペコちゃん人気は根強い。
いずれにしても、「ペコちゃん」のもつブランド力はすごい。老舗の大手企業のピンチを、子どものか細い腕で懸命に支えているペコちゃんに、不二家の社員は足を向けて寝られないことは間違いないようだ。