2024年 4月 29日 (月)

「選挙は決断までが8割」 浅野流「当選の仕方」

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意外!学生の評価は辛辣

   「選挙は、終わったら敵よりも味方が怖い」という項目については、対談では、もっと明快に発言している。

「前職の知事がゼネコン汚職で捕まったでしょ。何でなのかと考えた時、彼の正義感といった個人的な事情なのか、宮城県政という土壌に咲いた『あだ花』なのか、と考えたら、後者だと。土壌というのは選挙の時にできる。選挙の時の貸し借り、ドロドロの人間関係…。だとすると、選挙はキッチリやらないといけない。そう考えると、自分の実感から、格言をつくったんだけど、『選挙は終わったら敵より味方が怖い』。それから、選挙を戦う時の図式のありかたが、知事になった時の任期のあり方を決定づける」

   このような「知事時代の秘話」が多数盛り込まれたと見られる浅野氏の授業だが、意外なことに、学生のアンケート結果を見ると、辛辣な評価が目立つ。

「独自の政策で成功をおさめてきた方だとは承知していましたが、武勇伝や自慢話が多く、信念を押し付けられてるように感じることが多々ありました」
SFC(編注: 授業が開講されている湘南藤沢キャンパス)に来て以来、最悪の授業だった。この授業の為にかけた時間、かかった学費を返して欲しい気分だ」
「教授を変えるほかない。この人に教授の資格を与えたのはいったい誰だ。ネームバリューのある客引きパンダということなら、もうちょっと面白い客引きパンダを呼べばいいのに」
「先生の体験談の先に何があるのか。そこをもう少し工夫すると、学生にとっても興味深い授業になると思う。体験談を聞くだけの講義だともったいない。先が見えない」

   もっとも、このアンケートの回答率は17%(履修者265人中45人)と低い上に、「この授業を履修してよかったと思いますか」という質問には60%が「はい」と回答するなど、この辛辣な意見をストレートに受け止めて良いかどうかは微妙なところだ。このアンケート結果については、対談の場で、浅野氏はこう弁明している。

「ホントに見なきゃ良かった、と思うんですけれども、それは叱咤激励だと思って、今は立ち直っていますね」

   浅野氏は、07年春学期ゼミのシラバス(授業計画)をすでに明らかにしており、2つあるゼミのうち、ひとつは「知事像の解剖―知事の権力と限界」というテーマ。

「ケーススタディとして、3期12年宮城県知事を務めた講師浅野史郎を徹底解剖することによって、生身の知事像に迫る」

のだという。

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