2021年 8月 2日 (月)

メガバンク格差拡大 「負け組」りそなと三井トラスト

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   大手銀行6グループの2007年3月期決算は、合算ベースの最終(当期)利益は、前期比9.5%減の2兆8,248億円だった。過去最高益だった06年3月期から減益に転じた直接の原因は、連結対象や融資先のノンバンクが巨額の赤字になり、貸し倒れ引当金の積み増しを迫られるなど予想外の出来事が響いた。これを除けば、住友信託銀や、りそなホールディングス(HD)が共に過去最高益を達成するなど、大手銀の業績は安定しているように見える。だが、本業のもうけを示す業務純益は同10.1%減の3兆4,942億円と、内実は銀行経営の改善の一服感を示しており、大手銀の中でも勝ち組と負け組の格差が目立ち始めている。

地銀などとの競合で、利ざやが稼ぎにくい状況

みずほフィナンシャルグループ(FG)は過去最高益を見込んでいる
みずほフィナンシャルグループ(FG)は過去最高益を見込んでいる

   格差をうかがわせるのが08年3月期の最終利益の予想だ。合算では同11.3%減の2兆5,050億円とさらなる落ち込みを見込む。だが、みずほフィナンシャルグループ(FG)と住信は過去最高益、三井住友も増益の一方、三菱UFJFGとりそなHD、三井トラストHDは減益と、明暗を分ける。

   三菱UFJFGの場合、あくまで保守的にみたものであり、銀行界トップの最終利益予想は変わらない。だが、りそなHDや三井トラストHDは07年3月期に、最終利益をかさ上げした財務上の特殊要因がなくなる結果で、実力不足を露呈している。

   りそなHDは07年3月期の傘下銀の業務純益が同10.7%増の3820億円と、最も伸びが大きかった。しかし、内訳をみると、手数料収入の寄与が大きく、貸出金利から預金の調達費用を差し引いた収益は80億円も減った。りそなは中小・中堅の融資先が多く、教科書通りなら大企業相手より高い金利が取れるはずだが、そうはならなかった。りそなは「後半は改善した」というが、地銀などとの競合で、利ざやが稼ぎにくい構図にあるのは明らかだ。

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