2019年 1月 23日 (水)

輸入車「御三家」 販売台数減の「なぜだ」

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   「2007年上半期の輸入車販売の低迷をどう読んだらいいのか」――。これが最近の自動車業界の関心事だ。日本自動車輸入組合がまとめた2007年上半期(1~6月)の輸入車販売台数(軽自動車を除く)は、前年同期比5.2%減の12万8,970台と、14年ぶりに13万台を割り込んだ。国内景気の状況に大きな変化はなかったはずなのに、フォルクスワーゲン、BMW、メルセデス・ベンツというドイツの「御三家ブランド」が揃って前年実績を下回ったのだ。若者の「車離れ」が原因という説もあり、事態は深刻かもしれない。

「高くても買う高級ブランド」も不振

BMWの「ミニONE」への期待は高い
BMWの「ミニONE」への期待は高い

   デフレが長く続いた日本経済では、輸入車はいわゆる「こだわり消費」の代表商品だった。 消費者の購買意欲が二極化して、「安いものは徹底して安いものを求めるが、ブランド価値の高い商品はどんなに高くても買う」とする傾向が目立っている。その中で、アクセサリーやバッグなどとともに世界の高級ブランドと位置づけられているのが欧州車だ。

   それなのに、国内景気が安定している状況下で欧州車の販売が落ち込む理由が読めないのだ。

   上半期に輸入車が売れなかった原因はいくつか指摘されている。

   「理由その1」は「メルセデス・ベンツCクラスがモデル末期で、ユーザーが買い控えた」というもの。

   確かにメルセデス・ベンツは上半期で前年同期比15.4%の減で、とくに6月の単月では前年同月比23.6%の大幅マイナスになった。そこには確かに新型モデルを待つ消費者の動向がうかがえる。

   ただ、フォルクスワーゲンも前年同期比9.2%減、BMWも同3.4%減となるなど、上位10ブランドのうち8ブランドが減少している。ベンツCクラスだけで全体のトレンドを説明するのは難しい。

   「理由その2」は「為替市場での円安・ユーロ高の影響」だ。

   急激に進んだユーロ高を受けて、輸入車の一部は昨年の後半以降に値上げされた。これが響いたとする見方だ。

   だが、値上げ幅は1%程度に過ぎない。市場全体が縮小する日本では「競争が厳しく、いくら高級車でもユーロ高を吸収するだけの値段の上乗せなど無理な話だ。影響があったとすれば、輸入車が値上げしたという心理的な負のイメージだろう」(ディーラー関係者)という声もある。

   「理由その3」は「トヨタが高級車ブランド『レクサス』を導入した影響」だ。

   レクサスの上半期の販売は同65.4%増の1万8,991台と上向いている。一昨年の国内展開開始からこれまでに、「ミドルクラスの高級セダンを購入する際には、ベンツのCクラスかBMW3シリーズ、あるいはレクサスIS」と、ドイツ車と比較されるポジションが定着してきた。

   とはいえ、レクサス車を購入した人のうち、どれだけが輸入車からの鞍替えなのかはわからない。レクサスが輸入車市場にどれだけ食い込めたかは不明だ。

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