2024年 4月 19日 (金)

「マンガ嫌韓流」新作 車内広告に修正要請

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   「嫌韓」をテーマとして大ヒットを記録した漫画「マンガ嫌韓流」の続編が発売された。今回も議論を呼びそうな内容で、車内広告に修正を求められるなど「摩擦」が生じていることがわかった。作者は「正常な日韓関係構築の道のりは遠い」と嘆いているが、出版社側は「煽りたくない」と話している。

朝鮮半島に関するマスコミ報道の問題点を指摘

「マンガ嫌韓流3」は、多くの書店で平積みで売られていた
「マンガ嫌韓流3」は、多くの書店で平積みで売られていた

   2005年に第1弾が発売された「嫌韓流」は、日韓問題について韓国の否定的な面を大きく論じたという目新しさがうけ、ヒット作となっていた。07年8月28日には、3作目となる「マンガ嫌韓流3」が発売された。同作品の帯には「累計78万部突破!」と大きく書いてあり、これまでの人気ぶりをアピールしている。
   「嫌韓流3」によると、第1弾と第2弾は

「タブー化されていた日韓の歴史や韓国・在日の実態を漫画という形で広く知らしめた」

のに対して、今回発売の第3弾は一歩進んで、

「タブーが破られて歴史の事実や韓国・在日の実態が明らかとなり新たな局面に入った日韓関係について考える」

という趣旨なのだという。

   今回取り上げられている内容は、朝鮮総連への税減免措置を批判したり、朝鮮半島に関するマスコミ報道の問題点を指摘したりするものなどだ。さらに、「日本人と偽って売春している韓国人がいる」といった内容も盛り込まれている。
   米国で、従軍慰安婦問題について日本側と韓国側に分かれて討論会を行うシーンも登場するが、韓国側はすぐに論理破たんし、「逆ギレ」して怒り出す、という展開だ。このように、これまでの作品と同様に、韓国・北朝鮮に批判的なトーンで一貫している。
   議論を呼びそうな内容だけに、今回も若干の「摩擦」が起きているようなのだ。作者の山野車輪さんが2007年8月25日、ブログに、こんなことを書いたのだ。東京メトロからは中吊り広告の掲載を断られ、JR東日本向けの広告には一部に修正が入ったことを憤る内容だ。

「宣伝。JRに8月29、30日『マンガ嫌韓流3』の中吊り広告出します。中央線、総武各停、京葉線、青梅線、五日市線、武蔵野線ね。しかし、広告の一部に『消し』が入っているようです。『検閲』ですかね?確認してみて。
でも、『嫌韓流』という書名そのものを理由に断った東京メトロに比べれば全然ありがたい。とりあえず正常な日韓関係構築の道のりは遠い」

広告審査の過程で「消し込み」があった?

   出版元の晋遊舎によると、広告は、同社の雑誌「スレッド」の車内広告の一部に「嫌韓流」の広告が入る形式だといい、JR東日本での広告にいては

「(作者は)ブログで『検閲』とお書きになっているようですが、通常、広告の掲載を依頼する際は、代理店経由で事前に原稿を(JR東日本側に)出して、広告審査が行われるものです。その過程で『消し込み』があったとは聞いています」

と話している。

「どの部分が消し込まれたのか」

という質問については

「明日(8月29日)から広告掲示が始まるので、現物を見て欲しい。いたずらに煽るようなことはしたくない」

と話しており、いわば「修正は、特に抵抗することなく受け入れる」という立場のようだ。
   一方、東京メトロについては、

「嫌韓流の広告掲載をしたい、という打診を広告代理店を通じて行ったところ、断られたのは事実です」

としている。だが、東京メトロ広報部に確認したところ

「そもそもそのような(広告掲載)申し込み自体が来ていないので、『断った』というようなことではありません」

と話しており、真相は藪の中だ。
   なお、作者の山野さんのブログ(8月8日付け)では、東京メトロが広告掲載を「断った」理由を

「韓国や在日の方も利用するからうんぬんという理由からだとか」

だとしている。
   もっとも、広告が出る前の8月28日お昼ごろでも、都内のかなりの書店では「マンガ嫌韓流3」は、平積みで売られていた。広告抜きでも、それなりの売り上げは見込めるのかも知れない。

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