2024年 4月 26日 (金)

うの・紀香効果で「感動挙式」 料理や衣装、演出にお金かける

   神田うのさんと藤原紀香さんの豪華挙式は、記憶に新しい。そこまでいかなくても、結婚式にお金をかけるカップルが増えている。結婚情報誌「ゼクシィ」の調査によると、結婚費用はこの5年で100万円ほど増えて、今や400万円台に突入した。ただ、ハデ婚というより、何かにこだわる「感動婚」なのだそうだ

首都圏の平均結婚費用は436万円

   「ハデ婚というより、こだわり派の結婚式が増えたということですね。料理や衣装、演出などにお金をかける人が多くなっています。要望が多くて料理の試食会を始めましたが、日にちを設定するとすぐに満席になってしまいます」

   都内で最も有名な結婚式場の一つ「明治記念館」のマーケティング企画室担当者は、J-CASTニュースの取材にこう答えた。

   結婚式に金をかける傾向がはっきり現れたのが、ゼクシィが2007年10月22日に発表した「結婚トレンド調査」の結果だ。それによると、06年度に首都圏で結婚式を挙げたカップルの平均結婚費用は、前年度比で29万円増え、436万円に達した。これは、結納・婚約から新婚旅行までの総額だが、式関係に絞っても増加の割合はほぼ同じだ。ジミ婚と言われて久しいが、首都圏の結婚費用はこの5年間で99万円もアップし、結婚式は様変わりしている。

   なぜ金のかかる結婚式が増えたのか。ゼクシィの伊藤綾編集長は、J-CASTニュースに対し、こう答えた。

   「列席者に特別のおもてなしをするなど、式で自分たちらしさを出したいという人が増えたからです。結婚式を一生に一度の思い出と考えて、スナップ写真に平均で21万円もかけるようになっています。その背景には、自分たち2人が主役であり、家と家よりも、個人と個人のつながりを大切にしたいと考える人が多くなったことがあります」

   結婚式に使う金の額に年齢の差はなく、式場などを、時間をかけて選ぶ傾向があるという。ゼクシィの調査でも、式の演出に「こだわったと思う」と答えた人は73%にも上った。心がけたことのベスト3は、「アットホームなムードになること」「自分らしさを表現できること」「列席者を退屈させないこと」で、いずれも60%前後の人が回答している。仲人を立てた人は、1%にも満たなかった。

お色直し3着、エステ通いは常識

   カップルの間では、自らの結婚式を盛り上げようと、ネットでも情報交換が盛んだ。ミクシィでは、「これから☆結婚式☆披露宴☆」といったコミュニティが立ち上げられている。

   例えば、新婦の衣装。一生の記念だからと、純白のウェディングドレスやカラードレス、和装など様々な衣装を着る話で盛り上がっている。「私はWDとうちかけとCDの3着です(๑→‿ฺ←๑)CDは絶対着たかったので2着と決めていたのですが、うちの両親も旦那の両親も着物着て~って言ってきたので…」など。

   今やお色直し3着も珍しくない。明治記念館の担当者によると、紀香さんやうのさんが試していた影響で、和装も見直されるようになったという。

   式の準備にも、余念がないようだ。ブライダルエステに通う女性も多くなっており、ミクシィのコミュニティでは、「私は、10万くらいのブライダルコ-スに3ヶ月通います。式の、2,3日前には石膏パックっていうのして、ぐぐぐっ!と顔のリフトアップする予定(^^)」などという会話が交わされていた。

   もちろん、式のオリジナリティーにもこだわる。友人たちのプリクラを貼ったウェルカムボードを作ったり、福岡の辛子明太子など郷土産の食材でもてなしたり、それぞれに工夫しているようだ。

   これまでのジミ婚、ハデ婚ではないとすると、こうした傾向はなんと呼んだらいいのか。都内の結婚式場「椿山荘」などを経営する藤田観光の営業企画部担当者は、次のように話す。

   「確かに、オリジナリティー部分に金をかける傾向はあります。うちでは、最近の結婚式を『感動婚』と呼んでいます」

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