2024年 5月 4日 (土)

収益力では「勝負あった」 世界一狙うトヨタがGM離す

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GM落ち込みでトヨタ批判が強まる可能性

   GMは05年、北米での販売不振が響き、年間で100億ドルを超す大幅赤字を計上した。その後の大規模な人員削減などリストラ効果で07年4~6月期決算までは3四半期連続で最終黒字を確保していたが、その矢先に「サブプライム・ショック」に見舞われた。

   GMのワゴナー会長は「自動車事業(の再建)は着実に前進している」と強調したが、「再建が軌道に乗っているとは見えない」(ウォールストリート・ジャーナル)と厳しい指摘が出ている。原油価格の高騰も燃費効率の悪い大型車中心のGMには不安材料だ。

   もっともGMの収益の大幅な落ち込みはトヨタの経営戦略に影を落とす可能性がある。サブプライム問題の深刻化は米国の個人消費を冷え込ませ、トヨタの米国販売に波及する恐れもある。また、来年の米大統領選で民主党優位が伝えられる中、GMの再建がおぼつかなければ、貿易保護主義の傾向が強い民主党からトヨタ批判が強まりかねない。

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