ソフトバンクCMのホワイト犬 「お父さん」になった理由

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CMプランナーの思いがこもる北海道犬

   ソフトバンクによると、CMは、電通のCMプランナー、澤本嘉光さんらのチームが制作した。澤本さんは、実は、犬へのゆかりが深い。毎日新聞の土曜日夕刊に「犬と私の10の約束」という連載小説を書いており、脚本を共同執筆した同名の映画が08年3月15日に公開されることになっている。

   毎日の11月14日付記事によると、澤本さんは、幼いころに北海道の母親の実家を毎夏訪れては、飼われていた雑種のベルを可愛がった。「久しぶりに会うとほえて。でも、すぐに思い出し、クゥンクゥン鼻を鳴らして喜んでくれた」。中1になってベルはどこかへいなくなってしまったが、白戸家の犬をどことなく連想させる。澤本さんは、もちろん父親が犬の姿に変わる理由を明かしていないが、記事の中で、「深くは考えなかったけど、犬は説教したり相談相手になってくれる気がして。お父さんが犬だったらいいなと思った」と振り返っている。

   白戸家の犬は、寒さに強く狩猟などに使われる北海道犬。すると、澤本さんが北海道時代を懐かしんで選んだのだろうか。ソフトバンク広報室では、「お父さんのように威厳のある白い犬をと、動物プロダクションで探していて白羽の矢が立ちました」と説明する。

   CMが設定する犬は1匹ということになっているが、実は2匹を使い分けている。オスのカイとメスのネネの兄妹によるダブルキャストだ。おっとりタイプのカイはゆっくりほえ、男勝りのネネは激しくほえる場面で、それぞれ登場する。ともに、NHK朝の連続テレビ小説「天花」やTBSのドラマ「里見八犬伝」にも出演しているタレント犬だ。

   携帯電話の料金プランは、「複雑でわかりにくい」との指摘が多い。ソフトバンクによると、ホワイトプランの「ホワイト」は、料金プランをシンプルで分かりやすくしたことを色にイメージして名づけたという。白戸家のCM効果か、ソフトバンクモバイルの契約純増数は、電気通信事業者協会の調べで、11月まで7か月連続で首位になったことが12月7日わかった。

   今後の契約数の伸びは、利用者に料金プランを、CMのように、ストレートに理解してもらえるかがカギになる。

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