2008年注目の金融商品 外国の投資信託かロシア株か金ETFか?
2008.01.05 12:54
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「リスキーだけどひそかに、ロシア株を買います」
08年の注目は、「ユーロ建ての債券ファンド(ユーロ建ての変額年金を含む)や、金ETF(上場投資信託)ですね。ドル価格の値下がりが当分続くとなると、外貨に投資するなら、高値で推移するユーロ建ての商品。金はイスラム金融の利益等が流れてくるかもしれない」。
投資について、安田さんは「イケイケ」を自認する。「年始にも、ロシア株を買うつもり」と耳打ちしてくれた。とはいえ、ロシア株はかなりリスキーなので、「投資初心者は絶対にマネしないように」と釘を刺す。
楽天リサーチが冬のボーナスで購入する金融商品について、全国の20~50歳代の男女1000人を調べたところ、初めて投資する人は「個人向け国債」、投資歴10年以上の人は「国内株式」を買っていることがわかった。「金・プラチナ」も21.1%を占めて4番目に多かった。外貨預金を経験した、投資歴3年以上5年未満の人がFXに挑戦するケースは少なくないようだ。為替相場の動きが激しく損失を抱えている投資家も現れたこともあってか、人気に陰りが見えはじめたFXだが、誰もが気になってはいるらしい。
エース証券リサーチ本部の坪内建さんの07年に注目した商品は「新興国を対象にした株式投資信託」。新興国の高い成長性と株式市場の高いパフォーマンスが好評だった理由だ。「新興国の株式投信は引き続き注目しているし、08年は商品ファンドも注目。新興国の高成長はまだまだ続くし、インフレヘッジへの期待もある」としている。