2024年 4月 18日 (木)

井筒監督が中居、キムタク批判 「ジャニーズ支配」の威力低下?

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   その絶大な権力から、ジャニーズ事務所の所属タレント批判はタブーとされてきた。ところが、映画監督の井筒和幸氏(55)が映画などに出るSMAPメンバーをこき下ろすなど、最近タブーを破るような言動も増えている。芸能界の「ジャニーズ支配」に何か異変があったのだろうか。

過去にはデヴィ夫人もタブー破り

   井筒和幸氏がタブーを破るような発言をしたのは、アサヒ芸能2008年3月6日号。連載中のコラム「アホか、お前ら!」で、ジャニーズタレントのSMAPメンバー2人に異例の苦言を呈したのだ。

   映画「私は貝になりたい」に主演する中居正広さん(35)に対しては、丸刈りにして7キロやせたと告白したことについて、「やせたらエエってもんやないやろ」と一喝。さらに、発言はヒートアップし、「ヤツが元日本兵を演じてるとなると、もうギャグやぞ」「(役作りについて)制作中からうれしがってひけらかしてるアホにはあきれる」とまで言い放った。

   得意の毒舌は、木村拓哉さん(35)にも及んだ。木村さんは、08年4月スタートのドラマで総理大臣を演じることになっているが、「出川哲朗が大河ドラマで織田信長をやるよりありえない設定」「ドリフのもしもシリーズも越えられないコントドラマに終わってまいそうやね」と言いたい放題だった。こうした発言については、月刊サイゾー4月号も紹介している。

   タブーを破る言動といえば、タレントのデヴィ夫人(68)だ。「笑っていいとも!」の07年9月4日放送で、ゲスト出演したデヴィ夫人は、中居さんを指して、「だって、中居君は倖田來未って恋人がいて…」と発言していた。J-CASTニュース9月5日付記事で報じたように、ジャニタレの交際をテレビ番組で触れるタブーを打ち破ったとして、ネットではデヴィ夫人を賞賛する書き込みがあふれた。そして、その伏線には、2人を含めジャニタレの「交際」のスクープ合戦をしたスポーツ紙の報道があった。

「ジャニーズが曲がり角に来ているのは確かです」

   ジャニタレの場合、人気があるうちは簡単に結婚が許されないとも言われているにも関わらず、V6の井ノ原快彦さん(31)が俳優の瀬戸朝香さん(31)と結婚に踏み切ったことが話題になった。TOKIOの山口達也さん(36)は、モデルの女性(31)と「できちゃった婚」まで発表していた。

   このほか、J-CASTニュース08年2月3日付記事のように、厳しく管理されてきたジャニタレの写真がネットで解禁されるようになってきている。

   一連の変化は、ジャニーズのタブーが弱くなっていることを示すものなのか。

   芸能評論家の肥留間正明さんは、こうした言動が出てきた背景について、「ジャニーズ事務所というよりも、むしろ時代の流れが変わったのではないか。ジャニーズはいつも同じパターンのタレントばかりで、視聴者にも飽きが来ています。SMAPは年齢的にアイドルではなくなっており、今は、小栗旬のようなタイプやビジュアル系が出てきて、媒体もテレビばかりでなくネットもあります」と分析する。つまり、時代の流れの中で、ジャニーズの力が相対的に弱まったとの見方だ。

   実際、新聞各紙によると、KAT-TUNの亀梨和也さん(22)が主演したドラマ「1ポンドの福音」は視聴率が平均11%ほどに低迷し、ジャニーズJr.の生田斗真さん(23)が主演したドラマ「ハチミツとクローバー」は、10%を切ったとも報じられている。SMAPに続くジャニタレがいないのが痛いところだ。

   もっとも、肥留間さんは、ジャニーズがその求心力低下で、やむにやまれずタブー破りを許しているともみる。例えば、KAT-TUN内でのゴタゴタだ。亀梨さんが俳優の小泉今日子さん(42)と交際・破局騒ぎになったり、海外留学したという赤西仁さん(23)を戻したりしたことに対し、「昔のジャニーズならありえない。今までのやり方では通用しなくなったのでは」と指摘した。

   井筒氏の中居・キムタク批判については、「当たり前のことを言ったと思います。俳優は役作りに集中するもので、バラエティ番組に出て演技ができるのかということはあります。これまで独裁国家の中で怖がって思っていることを言わなかった連中の方がおかしい」と理解を示した。

   元テレビプロデューサーの横澤彪さんは、ジャニーズ事務所内の変化を指摘する。

「長年、個人経営のような状態でやってきたのですが、そろそろ後継者に譲るべき時期に来ているのではないでしょうか。そうでないと、タレントなど若い世代との波長がずれてしまうからです。世帯が大きくなり過ぎて統率が取れなくもなってきており、その結果、力が衰えて締め付けが緩んできたのでしょう。ジャニーズが曲がり角に来ているのは確かです」
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