2019年 8月 26日 (月)

検査にクレーム、居留守… 「気にくわない」から医療費不払い

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   「気にくわないから払わない」。こんな理不尽な理由から医療費の支払いを拒否するケースが、全国の病院で相次いでいる。研究者の調べでは、都内の病院で06年度には、こうした拒否は727件に上ったという。病院側は、弁護士を使ったりしながら、対策に頭を悩ませている。

医療費払っていないのに、平然と診察に来る

「救急施設を持っている病院は、集金がかなり大変だと聞いています。いつも来ている患者より、初めて来る救急患者の方が、不払いが多いようですから」

   東京都の病院関係者は、J-CASTニュースの取材に対し、こう答えた。

   不払いのケースとしては、督促しても払わないため、自宅まで徴収に向かうと、居留守を使われることが多いという。また、検査しても何も異常がなかった場合、「不必要な検査をした」と逆ギレし、検査費を払わないケースがあると話す。

   さらに、「前回の医療費を払っていないのに、平然とまた診察に来る患者がいます」とこの関係者。この場合でも、応召義務の規定が医師法にあるため、診察を断れないという。

「民間企業なら、『料金を払っていない』と断れるのですが、そこがつらいところです。医療費は数万~数十万円と額があまり大きくならないので、訴訟経済に合いません。小額訴訟の制度はありますが、事務的に大変です」(前出の病院関係者)

   そんな窮状になっている医療費問題。東京都福祉保健局の西塚至氏が都病院学会で発表した研究結果によると、都内の約200病院のうち2006年度に確認された「苦情に伴う医療費の支払い拒否」は、123病院727件に達したことが分かった。都内だけでも、故意の不払いがかなりの数に上ることになる。

   確かに、不払いには、かつて1割だった自己負担が03年に3割へ増えたことや、格差社会で生活に困る人が相当数出ていることも背景にあるとされる。しかし、J-CASTニュースが07年11月14日付記事で報じたように、大阪府堺市の私立病院で退院を拒否して暴言を吐いたうえ185万円を納めなかったケースなど、患者のモラル低下を指摘する向きも多い。

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