羽田空港国際線が本格化 深夜、早朝に欧米各都市へ定期便
2008.05.22 20:26
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成田の痛手は大きい?
ソウルや上海といったアジア路線は「東京-成田」の移動時間で現地に着いてしまう。利用者からは、「東京から名古屋へいける時間をかけて、なんでわざわざ成田までいかなきゃいけないのか」と、都心へのアクセスに対する不満が大きい。03年11月に就航した羽田-ソウル(金浦空港)は単価の高いビジネス便として「ドル箱」路線といわれるし、07年9月に就航した羽田-上海(虹橋空港)便も好調だ。
冬柴大臣が「羽田発着の国際線増便」を表明したこの日、千葉県成田市では「成田国際空港30周年記念謝恩パーティー」が開かれていた。成田空港の開港には大きな犠牲が払われたうえに、いまも拡張計画は難航している。2009年度中の完成をめざす2本目の滑走路の延長工事だが、これは未買収地を避けながらの進行。空港建設予定地内には2戸の農家があり、買収は終わったわけではない。
ちなみに、この滑走路ができ上がれば、発着回数は2万回増の22万回になる予定だ。
「羽田の国際線、なかでも欧米便が増えると、成田の痛手は大きいのではないか」――J-CASTニュースが千葉県・空港地域振興課にそう質問すると、「成田から全部が移るわけではありませんし、羽田の利用は夜間です。羽田といえども、アクセスの問題がありますから真夜中までは動かせない。そのことを考えると、どれだけ飛べるのか、わかりません」と、動じていないようすだ。