銀行の返答、あいまいなことが多い
審査基準の変更を理由にするケースも少なくない。たとえば、土地の担保評価。地価の動向などで、融資した時点の担保価値と、現時点の担保価値とはちがうことがある。なかには土地計画が進まないとして、銀行側の都合で、その土地の担保評価を変更するケースがある。
企業は融資を申し込むまで変更のことはわからないし、理由をきいても、銀行は「(追加融資の場合でも)新規融資扱いになるので、新しい基準にそって審査した結果です」とか、「基準に則って審査している」とだけ、簡単に答えるケースが多い。
「利用者が納得できる説明がないことが多いようです」(金融庁)という。