2024年 5月 6日 (月)

定額給付金当て込んだ新商品 温泉地や旅行会社の企画続々

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    1人につき1万2000円(65歳以上、18歳以下は2万円)が支給される定額給付金を当て込んで、温泉地や旅行会社が企画した新商品が続々と登場し始めた。

組合所属旅館なら一律1万2000円で宿泊できるプラン

   日経新聞社がgooリサーチに依頼して実施した調査によると(2009年1月26、27日実施)、定額給付金を「消費に回す」とする人は58%。具体的な使い道は「食費」が20%、つづいて「旅行・レジャー」が11%だった。また、08年11月に実施したヤフー意識調査では、定額給付金は90%の人が受け取るとしている。

   「給付金消費」を当て込んで、温泉地や旅行会社はなんとか旅行客を呼び込もうと必死だ。滋賀県大津の旅館10軒からなる「おごと温泉旅館協同組合」は2009年3月1日から、組合所属の旅館なら一律1万2000円で宿泊できる「定額給付金得々プラン」を開始する。1泊夕朝食付き、平日限定だが、最低でも通常の3000円は安く宿泊できるそうだ。6月30日まで実施する。

   ちなみに、地域振興券が配布された1999年も、同様のプランを用意した。今回も定額給付金の話題とともに観光客を呼び込みたいと意気込む。琵琶湖の周辺にあり、足を伸ばせば比叡山にも行ける、足場がいい場所。また、近江牛が名産品として知られている。

   静岡県伊豆の「伊豆長岡温泉旅館組合」もユニークな試みを開始した。定額給付金をもじった「定額給付券」1万円分を抽選で1000人にプレゼントするキャンペーンだ。同組合に所属する33の旅館で「お泊まり補助券」として使うことができる。はがきかインターネットで誰でも応募ができ、すでに応募は殺到しているそうだ。実施は、2月22日~5月31日。

   担当者は、「やはり100年に1度と言われる不況の中、お客さんを呼び込み、先行き不安を脱却したい」と企画の意図を明かす。「長岡温泉は東京からのアクセスも良く、温泉は肌がつるつるになると評判です。また、新鮮な海の幸も魅力」とPRしている。

近畿日本ツーリストも「準備段階です」

   そんな中、旅行代理店でも着々と定額給付金にちなんだ商品の企画が進んでいる。

   すでに実施しているのは、読売旅行秋田営業所だ。四国・沖縄方面のツアー客に対して5000円キャッシュバックする「読売旅行的給付金」を実施している。旅行当日に現金で還元するというものだが、赤字覚悟の特別企画のため、今後も継続するかは未定だ。いまのところ、該当の商品に対して、3月中の申し込みまで対応する。

   JTB中部は、1万2000円で1泊2食つきの宿泊プランを検討している。「定額給付金でGO」(仮称)という商品で、観光地の施設などの入場券をセットにして付加価値をつける。発売は3月13日に発売を予定している。JTBの別地域でも同様のプランを企画中だそうだ。ちなみに、ある業界関係者は「1万2000円の宿泊費なら松竹梅のうち、『竹』レベルで楽しめるのでは」とプッシュしている。

   他の旅行会社には同様の商品があるのか。近畿日本ツーリストは同様の企画について、「準備段階です」と検討していることを認める。日本旅行では、定額給付金にちなんだ商品はないが、都内から関東近県に1泊できる1万~1万5000円程度のプランは比較的多く扱っていると話している。

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