主力のコンテナ船が回復するかがカギ
BDIの上昇には欠かせない中国経済だが、海運各社の業績回復はそれだけでは心許ない。前出の証券アナリストは、「主力のコンテナ船が回復しないと」と、言葉を濁す。
日本郵船、商船三井、川崎汽船の大手3社のコンテナ船部門の経常損益は、09年3月期に150億~300億円程度の赤字を見込んでいる。
加えて、06~07年のBDIが上昇基調にあった、業績が好調だったときに新たに発注した造船が順次竣工してくるので、今後引き渡し時の支払い負担が重荷になる可能性もある。
「中国頼み」のバラ積み船に明るさが見えてきたものの、業績回復にはなお時間がかかりそうだ。