2019年 10月 16日 (水)

部数激減「少年漫画誌」 廃刊の危機は本当か

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   「週刊少年マガジン」と「週刊少年サンデー」が創刊50周年を迎え、2009年3月17日に盛大な記念式典を行ったが、「週刊少年ジャンプ」などを含めたこれら少年誌は、少子化やケータイなどに人気を奪われ、発行部数が10年前の半分以下になるなど低迷ぶりが目立つ。赤字が増え、「廃刊の危機」といった噂も出るなかで、今後はどうなってしまうのか。

漫画から発生したビジネスは1兆5千億円超

「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」の創刊50周年式典が行われた。
「週刊少年サンデー」と「週刊少年マガジン」の創刊50周年式典が行われた。

   全国出版協会「出版指標年報」の07年版、08年版によると、国内の少年漫画誌の発行部数は97年の15億1583万冊に対し、07年は10億23万冊。売上げは97年の4070億円から07年は3184億円に落ち込んだ。雑誌別では、「週刊少年ジャンプ」はピーク時に653万部だったのが、現在は 280万部前後。450万部あった「週刊少年マガジン」が165万部、「週刊少年サンデー」は228万部だったのが90万部程度なのだそうだ。

   この落ち込み方はまさに「危機的状況」と言える。ただ、漫画雑誌の売上げが赤字に陥ったとしても、それが直ちに「廃刊」にはつながらない構造が存在しているのだ。

   漫画雑誌を核とした収益がかなり期待できるからだ。「クロスメディア展開」といわれるもので、漫画が原作となるアニメ、映画、ゲーム、フィギュアが続々と作られている事を指す。先の「指標年報」によれば、07年には、漫画が原作のアニメ、ドラマ、映画が、100以上も登場している。つまり、ライセンスビジネスが活発化しているわけで、

「映像化とともに、キャラクタービジネス、版権ビジネスをいかに展開し、収益を上げる」

というのが少年漫画誌の進む道だと書かれている。

   それを示すように、「サンデー」では現在、連載中の漫画「名探偵コナン」「ハヤテのごとく!」「MAJOR」「絶対可憐チルドレン」など、多数の作品がアニメ化、ゲーム化、ドラマCD化、フィギュア化されている。

   コンテンツ市場に詳しい調査会社ヒューマンメディアによれば、漫画は現在、「クロスメディア」展開の代表的存在になっていて、日本のアニメの約60%は漫画が原作だ。ゲームや、音楽CD,ドラマCD、その他漫画から派生したと考えられる市場は、1兆5千億円以上になる計算だという。

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