2024年 4月 20日 (土)

英、仏、独、カナダと続々航路開設 羽田から欧州や北米に「直行」

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   羽田空港の再拡張工事が進むなか、これまでは「国内線向け」の面が強かった同空港の国際化が急速に進んでいる。国交省は当初は、「拡張工事後も、国際線は周囲2000キロ圏内のみ」とされていたが、欧州・北米路線の開設に向けた動きが相次いでいるのだ。

深夜早朝に限って路線「どこでもOK」

羽団の国際化が進んでいる(写真はイメージ)
羽団の国際化が進んでいる(写真はイメージ)

   過密状態が続く羽田空港では、4本目のD滑走路(2500メートル)の建設が進んでおり、2010年10月には使用が始まる。滑走路が完成すると、従来は29万6000回だった旅客便の年間発着回数が、1.4倍の40万7000回に増える見通しだ。増えた枠は国内線に優先的に割り当てられ、余った分が国際線に配分される。それでも、国際線には約6万回が割り当てられることになり、この枠に注目が集まっている。

   当初は、国交省は、成田空港との住み分けの問題から、「就航範囲は半径2000キロ以内」との方針を打ち出していた。ソウルや上海は2000キロ圏内だが、北京、香港、グアムなどは圏外。これには首都圏の自治体からも反発の声があがり、例えば横浜市の中田宏市長は

「少なくとも3000キロ圏(北京、香港)まで広げるべき」

   などと主張していた。

   ところが、08年5月に政府の経済財政諮問会議で「首都圏空港における国際航空機能拡充プラン」が発表され、方向を転換。同プランでは、2010年以降に増える枠の活用方法を打ち出しており、騒音問題で成田空港が閉鎖されている深夜早朝(23時~翌6時)に限って、「距離制限」を撤廃することになったのだ。この深夜早朝枠には、3万回が割り当てられた。

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