2024年 4月 26日 (金)

加齢で「卵子」老化 出産リミット何歳なのか

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昔より今の35歳のほうが妊娠しにくい?

   「不妊ルーム」を開設しているこまえクリニック(東京都狛江市)の放生勲院長は、

「結婚適齢期が無くなったけど、妊娠適齢期は動いていない」

と指摘する。

「見た目は昔の女性より若くなっていても、卵子のエイジング(老化)は昔よりも進んでいるかもしれません。若いうちから子どもをたくさん産んでいる女性は、年をとっても『産める体』のことも多いのです。ところが晩婚化で、今の35歳のほうが妊娠しにくいとも考えられます」

   さらに、出産時にもいろんな問題が起こりやすくなる。早産や流産、母体へのリスクも高まる。

   しかし、妊娠のしにくさと比べれば、出産のリスクは「小さいほう」と前出の徐クリニック、徐院長はいう。

「30歳代半ばになって妊娠しようとするから不妊になるんです。この10年で医療が進歩し、ずいぶん改善されてきたが、それでも限界はあります。子どもが欲しい人は妊娠を先延ばしにするなんていう考えは、捨てた方がいい」

と忠告している。

   厚生労働省「2007年人口動態調査」によると、第1子を出産した時の母親の年齢が35~39歳だった人は、07年が5万9665人(06年5万4368人)、40~44歳は8101人(7071人)、45歳以上は213人(164人)だった。

   一方で、20~24歳は07年が8万6291人(06年8万9323人)、25~29歳は18万4129人(19万805人)、30~34歳は16万7702人(16万8560人)で、20歳から30歳代前半では減少傾向にある。

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