2024年 4月 24日 (水)

自民惨敗2ケタ議席 週刊誌が次々激減予測

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総理大臣と総裁を分ける「総総分離」なくなった

   各週刊誌の予測通りになったとすると、総選挙後は、民主党への政権交代が実現することになる。

   ただ、衆議院解散前に開かれた自民党の両院議員懇談会は、報道とは違ってマスコミにも公開され、麻生首相への突き上げもなく終わった。麻生首相は、発言のブレや地方選連敗などを反省・謝罪し、反麻生の中心である中川秀直元幹事長も、なんと麻生首相と握手まで交わしたのだ。

   惨敗予測の中で、この混乱収拾ぶりは何を意味するのか。

   解散政局を取材しているジャーナリストの上杉隆さんは、次のようにみる。

「解散するのに、党内抗争をしても仕方がないということだと思います。だから、一致団結を演出したのでしょう。首相自らが謝罪して解散するのは珍しいので、私は、『反省解散』『おわび解散』『ごめんなさい解散』などと呼んでいます」

   今後、自民党総裁の付け替えがあるかについては、こう話す。

「解散して議員がバラバラになってしまったので、選挙までの総裁選は難しいと思います。総理大臣と総裁を分ける『総総分離』は、なくなったということです」

   選挙後については、週刊現代は、カナダで1993年、与党が総選挙で惨敗して党そのものが消滅した例を挙げている。一方、麻生首相は、1966年当時の佐藤栄作首相が行った「黒い霧解散」が惨敗予測の中で安定多数維持の善戦をした例を思い描いているとみられている。

   これについて、上杉さんは、「カナダの例は、日本と違って単純小選挙区制なので比較するのはおかしい。黒い霧解散は、中選挙区制の下でのことですので、麻生さんの認識は違うと思っています」と指摘する。

   政界再編の可能性については、「選挙後の議席数によって違うでしょう。もし民主党が単独過半数に達したのなら、再編は起こらないはずです。ただし、比較第1党になれば分からないと思います」と話している。

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