2024年 5月 7日 (火)

ビーチバレー人気は健在 それでもスポンサー離れで赤字

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   女子ビーチバレー人気は健在だ。大阪で行われた「全日本女子選手権」には、いつもは数百人しか集まらなかった観客が実に、1000人近くが詰めかけるにぎわいとなったようだ。それもこれも「浅尾」人気のおかげ。運営者側は観客数の増加には喜んではいるものの、「1スポンサーあたりの出資額は少なくなっていて、運営は厳しい」ともらしている。

観客動員数、佐伯・高橋ペアの活躍以来

   ビーチバレーの「全日本女子選手権」は2009年8月20日~23日、「せんなん里海公園」(大阪・岬町)で行われた。大会には、浅尾美和・西堀健実ペアも出場した。2人は前週、神奈川・鵠沼海岸であった「ビーチバレー・ジャパン」で、今季初優勝。2週連続Vの期待もかかっていたが、4位で大会を終えた。

   「せんなん里海公園」には、最大3000人を集客できる大規模なコートがある。平日にあった予選の観客者数はおよそ200人だった。コートの規模から考えると、ぱっと見た感じには集客が少ないように見えてしまう。が、それでも前年に比べれば、倍以上の入りだったという。

   大会を運営する「大阪府ビーチバレー連盟」の担当者は、「今年(の観客の入り)は例年になく良かった」と明かす。とりわけ浅尾選手らトップ選手が出場した週末(22日・22日)の本戦には、例年は数百人しか入らないのに、今年は1000人近くの観客が集まった。この会場に、これほどの人が詰めかけたのは、シドニー五輪(2000年)前にあったワールドツアー大阪大会――佐伯・高橋ペアが2位に入賞――以来だったそうだ。

   前出の担当者は「浅尾・西堀ペアが先週、(別の大会で)優勝したとあって観戦したいと考えた人が増えたのでは」と分析する。本戦では、プールサイドに設置された80人分の特別席(5000円)はほとんどが埋まり、そのほかの人は2階席(1000円)での観戦となった。

   もっとも、2階席は昨年までは無料だったという。担当者によると、「浅尾さん人気でセキュリティを強化した」ことも一つの理由となって、有料化としたそうだ。大会中はプレスを除いて写真撮影の禁止とし、カメラ・写真に関しては目を光らせている。だが、最終日には40代男性が、カメラに関するトラブルを起こし、最終的には警察が出動する騒ぎがあった。

「大きなTV局がスポンサーについてくれれば……」

   ただ、運営は苦しい、ともらす。不景気の煽りもあって、1スポンサー当たりの出資額が少なくなっているからだ。そんなこともあって、審判への報酬は交通費と日当1000円で、ラインズマンやボール拾いといった運営スタッフには、地元高校生がボランティア参加している。ボランティアといっても、交通費や弁当などは出すため、運営費は馬鹿にならない。

   前出の担当者は、大会運営には「お金の問題がある。ここ2~3回は赤字が続いている状況です。大会運営の今後について、十分に検討したい。大きなTV局がスポンサーについてくれればいいのですが……」と話している。

   ただし、ビーチバレー人気には期待も寄せているのもまた、事実だ。担当者は、こう話している。

「今年の観客数がかなり多かったこともあって、(大会自体は)かなり認知されてきたと思います。現場にいて感じたのは、これまでビーチバレーを見たことがなかった人が、随分と駆けつけてくれたことです。PR不足も感じました。来年はその辺りにも、力を入れていきたい考えです」
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