忘年会は「早割」でお得に 「飲食代50％オフ」「飲み放題100円」

「ちょっとでも新しいお客さんを取り込みたい」

   忘年会シーズンはかきいれ時だ。ほかにも、いろんな割引プランがある。

   大庄は「庄や」「日本海庄や」など全業態で、忘年会の「曜日割」「時間割」を設けている。日、月、火曜に行うと飲食代が5％引になるほか、忘年会を16時までに終わらせるか、23時以降に行うと5％引になる。2つの割引を併用することもできて、最大で10％引になる。

「お客さまは少しでもお得な店を探していらっしゃいますので、選んでいただくためにも魅力のあるプランをつくっています」

と広報担当者はいう。

   忘年会の早割は個人店にも広がっている。グルメ情報サイト「ぐるなび」で検索すると、552件がヒットする。

   ゑーもん海浜幕張店（千葉市）では、11月23日までに申し込むと全コース10％オフになる。店長は、「早割りで、どこまで席を埋められるか」といっている。

   どてや本店（愛知県刈谷市）は、11月19日までに飲み物とすきやきなど12、13品がついて5000円のコースを申し込むと、10％オフになる。刈谷には居酒屋が密集している。「割引すると厳しくなるが、クーポンだけではお客を取り込めないので今回から早割を始めた」と店長は説明する。

   個室創作和食魚太郎本店（大阪府東大阪市）は、09年から忘年会の早割と遅割を始めた。創業25年の歴史があり、地元の企業が宴会に利用している。店長は、

「不景気ですから、ちょっとでも新しいお客さんを取り込みたいと思って始めました。団体さんだけでは厳しくなってきているので、少人数でも使ってもらえたらと思います」

と期待を込める。