2024年 4月 25日 (木)

西友が解禁日にまたまた値下げ ボジョレーヌーヴォー749円「完売」

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   西友が1000円を切るボジョレーヌーヴォーを販売するとして話題になっていたが、解禁日前日の2009年11月18日に890円から780 円に値下げすると発表。さらに解禁日当日、749円に値下げして売り出した。その結果、この日の夕方までには売り切れる店もあり、完売は間違いないという状態だ。しかし、一般の店では2300円前後が主流の商品。こんなに安くして大丈夫なのか。

ビンからペットボトルに換え輸送費をカット

   ボジョレーヌーヴォーは、フランスのブルゴーニュ地方・ボジョレー地区で作られたワインで、その年に収穫されたブドウでつくられた新酒を指す。毎年11月の第3木曜日に販売・飲用が解禁される。日本では90年代終わりの「赤ワインブーム」の影響もあり輸入が急増。ボジョレーヌーヴォー全生産量の約半分を輸入、輸入量2位のアメリカに3倍以上もの差を付ける圧倒的な世界第1位になっている。ただし、この2、3年はブームに陰りが見え輸入量が落ちている。

   西友は当初、「フランソワ・フッシェ ボジョレーヌーヴォー PET」(750ml)の販売価格を、業界で初めて、1000円を切る890円で発売すると発表していたが、解禁日前の18日に780円に値下げすると告知。さらに解禁日当日、749円で売り出した。西友広報によれば「地域で一番安い店」追求の一環であり、ボジョレーヌーヴォーの人気が下降しているといわれるものの、値段を下げることによって潜在需要を引き出せる、という判断で値下げを決めたのだという。

フランスでは750mlの蔵出し価格は200~300円

   一般的な市販価格は2300円前後の商品なのに、こんなに値下げして利益は出るのだろうか。同社広報によれば、非常に厳しい価格だが採算は取れるようにしているという。その理由は、ワインを入れるボトルをビンからペットボトルに換えたこと。これで約400グラム軽くなり、輸送コストがかなり軽減されたのだという。また、ボジョレーヌーヴォーの西友オリジナル商品を、昨年の15%程度から今年は80%まで拡大した。メーカーから大量に輸入することで仕入れコストを下げ、今回の価格を実現したのだそうだ。

   日本輸入ワイン協会事務局によれば、現地フランスでのボジョレーヌーヴォーの蔵出し価格は750mlのボトルで200~300円。日本で2000円を超える価格になっているのは輸送費がかかるため。特にボジョレーヌーヴォーは解禁日が決まっているため空輸になり割高になる。それをスーパーの企業努力によってコストを下げれば、多くの人が気軽に楽しめるようになり、下降気味のボジョレーヌーヴォーの人気を回復させることにつながるのではないか、と期待している。ちなみに、ペットボトルに入れて売ることについては、ボジョレーヌーヴォーはできたてを飲むものなので、特に問題はないそうだ。

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