2024年 5月 5日 (日)

妻から離婚切り出され  子連れで実家に帰る夫たち

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   「妻から離婚を切り出されたがどうしたらいいのか」。こんな相談が増えている。中でも目立つのが、離婚され、幼い子どもを連れて、実家に帰る夫たちだ。「妻の浮気」や「妻DV」が理由で離婚したい、という人もいる。昔の女たちと同様、男たちは苦しんでいる。

   離婚や夫婦問題の相談に応じる離婚カウンセラー、岡野あつこさんのもとには最近、男性の相談者がよく訪れる。「妻から離婚を切り出されたがどうしたらいいのか」という相談が多い。なかには「妻の浮気」や「妻DV」で離婚したいと悩む夫もいる。

「この女房には子どもを預けられない」

   「夫の浮気」が離婚原因の上位に挙がっていたのは一昔前のことで、いまは妻に非がある場合もあり、「夫ばかりが悪い」と言い切れなくなっている。

   幼い子どもを連れて、夫が実家に帰ることもある。ただ、妻が子連れで実家に帰るケースとはちょっと違う。

   妻が実家に帰る場合、夫に愛想をつかして三行半をつきつけるという意思表示でもある。一方、岡野さんによると、夫が実家に帰るのは「この女房には子どもを預けられない」という理由が多いそうだ。

「離婚をめぐる口論で妻が感情的になって子どもに悪影響を及ぼす恐れがあり、子どもを守ろうとして実家に避難させます。離活中の妻が子どもに夫の悪口を吹き込むなどして父親を嫌うよう『洗脳』することもあり、それは避けたい。子どものことを一番に考えた結果であることが多いんです」

と話している。

離婚後も子育てに関わりたい夫

   離婚問題などを扱う行政書士の阿部マリさんが代表を務める阿部オフィスは「男の離婚相談」を開設し、男性からの離婚相談は年間1000件にのぼるが、妻のモラハラやDVに関する相談がこのところ増えているという。

   子どもの親権や監護権の争い、離婚後子供に会う「面接交渉権」など、子どもに関する相談も急増している。いまの30~40歳代の男性は、子育てに積極的な人が多く、離婚後も自分が引き取りたいとか、子育てに関わりたいと考えるそうだ。とはいえ、実際は母親が親権を取ることが多い。

   ところで「婚活」ならぬ「離活(離婚活動)」中の夫が準備しておくことは何なのか。

「預貯金、給与口座とすべての財産管理を妻に任せている夫婦が多く、離婚前に財産を把握しておく必要があります。また、感情的になって行動に移す前に、離婚したらどうなるのかを想定してみることも大切です。そのための情報をネットで収集するのもいいですが、個別のケースはネットではわからないので専門家に相談するのも有効です」

と阿部さんはアドバイスしている。

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