2024年 4月 26日 (金)

早くも出てきた「固有名詞」 「ポスト鳩山」は誰なのか

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   「やめろという声が圧倒的になれば、尊重しなければいけない」。内閣支持率が続落するなか、首相の口からは辞任の可能性を示唆する発言も出るようになった。となれば、注目されるのは「ポスト鳩山」はだれか。永田町界隈では何人かの候補の名前があがっているが、その多くは「インターネットを強く意識している」という点で共通する。

   外交問題や予算編成で迷走が続く鳩山政権。発足当初の高い期待に応えられないまま、国民の支持を失いつつある。雑誌などからは「1月退陣」の見立ても出るなかで、後継候補をめぐる噂話が飛び交っている。取りざたされているのは、民主党の小沢一郎幹事長や菅直人副総理、岡田克也外相といった党代表経験者のほか、小沢幹事長の信任があついとされる原口一博総務相や連立を組む国民新党の亀井静香代表などだ。

原口総務相「つぶやき」で総理の座狙う?

ネット中継の視聴者に向けて「投げキッス」をする亀井静香・国民新党代表
ネット中継の視聴者に向けて「投げキッス」をする亀井静香・国民新党代表

   そんなポスト鳩山の候補たちは、新しいメディアとしてのインターネットを強く意識しているようだ。特に動きが目立つのが、2009年12月14日にミニブログサービス「ツイッター(Twitter)」を閣僚としては最初に始めた原口総務相だ。就任直後に記者会見をネットメディアにも開放することを記者クラブに提案し、2010年1月からの実施にこぎつけたほか、政府レベルで初めて、政務三役会議をネット中継することを打ち出した。

   ツイッターの投稿も活発で、記者会見での発言や予算折衝の苦労について、

「税制も予算折衝も決着。幾晩も過酷な折衝を続けた結果が出ました。省内も回り労いの言葉を述べました。 100パーセントの力が出ました」

などとつぶやいている。ツイッターについては、鳩山首相も利用を本格的に検討し始めたが、原口総務相のエネルギッシュな「つぶやき」には総理の座に対する意識が感じられなくもない。

   党代表経験者の岡田外相もインターネットを使った情報発信には積極的だ。自身のホームページでは動画つきのブログを公開し、有権者へのメッセージを送っている。記者会見でもネット中継「ニコニコ生放送」の視聴者からの質問に丁寧に答える。インターネットの活用について、岡田外相は12月25日の会見で

「(マスコミによる)編集や加工がなく、直接(発言の)全体を伝えることができるという意味で非常に重要だと思う」

と狙いを語った。ただ、ツイッターの利用については「私はあまりこまめでないから、考えていない」と否定的だった。

「いまはインターネット時代だね」

   小沢幹事長も毎週月曜の定例会見は、党によってインターネットで生中継されている。惜しいのは、あまりうまくネット中継を活用できていないように見えることだ。会見によく参加しているジャーナリストは

「目の前にいる記者なんか気にしないで、カメラの向こう側にいるネットユーザーに向けて語りかけるようにすればいいのに」

と苦言を呈している。対照的なのが、ポスト鳩山のダークホースと目される国民新党の亀井代表だ。自分自身はネットを使いこなしているわけではないが、ネットメディアには寛容で「来る者は拒まず」の姿勢をとる。12月25日の会見でも「いまはインターネット時代だね」と言いながら、ネット生中継を意識したリップサービスを繰り返した。

   会見の最後に、大塚耕平副大臣から「インターネットを見ている方に、手を振っていただけると・・・」とうながされると、手を振っただけでなく「投げキッス」まで披露。現場にいた記者たちには大うけだったが、ネットでの反応は、

「何人、国民を殺す気だ!」
「しずかたんまでクリスマスの魔法にかかった悪寒」
「こんなクリスマスプレゼントはイラナイデス」

と冷ややかなものも多かった。ネットユーザーの心をつかむのはむずかしい。

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