2018年 7月 19日 (木)

個人投資家に最も魅力ある通貨は「豪ドル」

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   個人投資家が魅力に感じている通貨は「オーストラリアドル」――。野村証券金融経済研究所の「ノムラ個人投資家サーベイ」(2010年1月)によると、「最も魅力のある通貨」について聞いたところ、豪ドルがトップ、次いで中国元、ユーロ、ブラジルレアルと続いた。一方、「魅力的とは思えない通貨」は米ドル、日本円、英ポンドの順だった。

   豪ドルが注目されることについて、野村証券は「納得です」(投資情報部)という。「資源国や新興国通貨が人気ですが、米ドルや円のように、成長性に乏しい先進国の通貨に、魅力はありません」と話す。

ダントツ人気の豪ドル

 

   調査は1000人の回答者に、9つの通貨から「最も投資魅力がある通貨」と「投資魅力があるとは思えない通貨」を1つずつ選択してもらった。前者の回答比率から後者の回答比率を差し引いたDIで示すと、豪ドルはプラス20.0で、第2位の中国元のプラス6.1を、13.9ポイントの大差で引き離してダントツの1位だった。

   豪ドルが人気の理由は、中国をはじめ世界的に資源に対する需要が強くなったことから、資源輸出国の豪州経済はいち早く景気が回復基調に転じ、09年10~12月の3か月連続で政策金利を引き上げたことがある。いわゆる「高金利通貨」だからだ。

   さらに、外国為替証拠金(FX)取引のNTTスマートトレードの工藤隆・市場情報部長は、「豪ドルが堅調な背景は、豪ドルの流動性が高く、M&Aや貿易など実態に即した通貨需給によるところが大きいので、暴落する可能性が少ないからと思われます」と指摘する。

   景気に薄日がさしてきた先進国や新興国だが、そのほとんどは財政出動と金融緩和策が当面続くとみられる。とくに「二番底」が懸念される中で、09年秋にデフレを宣言した日本は当面、低金利政策を続行せざるを得ない。そのため、「相対的に金利の高い豪州と、低い日本の金利差はさらに広がることが予想され、当面、豪ドルは対円で上昇基調が続く」と、工藤部長はみている。

   豪ドル円は2009年12月30日に1豪ドル82円66銭をつけて引けたが、10年1月に入るとさらに上昇し、現在は83円70銭~85円60銭で推移している。

中国元は投資家の見方割れる

   個人投資家の資源国、新興国通貨の人気は確かなようで、野村証券は「回答には南アフリカ・ランドなどの資源国、新興国の通貨がみられた」(投資情報部)と話す。

   しかし、「中国元」への見方は微妙だ。同証券の調査で、中国元は第2位に支持されたものの、その見方は個人投資家のあいだでも割れている。「魅力的」の回答比率(DI)はプラス18.5だったが、「魅力的とは思えない」との回答比率(DI)もプラス12.4もあった。米ドル、日本円に次いで「魅力的ではない」と思っている人が多いのだ。

   その理由について、投資情報部は「通貨だけではなく、中国株や経済状況などを考慮したうえで回答しているのだと思います。中国の成長力もそろそろ、と思っている人が少なからずいるということです」と分析している。

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