2019年 1月 21日 (月)

メガバンクが狙う「超富裕層」 一体どんな人たちなのか

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   三井住友フィナンシャルグループは、傘下の三井住友銀行と日興コーディアル証券、英証券大手のバークレイズと組んで、本格的なプライベート・バンキング(PB)事業に乗り出す。三井住友銀行が50.1%、バークレイズの子会社が49.9%を出資する合弁会社を設立、営業を開始する。

   その対象となるのは、資産5億円以上の「超」富裕層だという。いったい、どんな人が利用するのだろう。

PBは外資系に「一日の長」あり

   三井住友銀行(SMBC)とバークレイズが共同出資して設立した「SMBCバークレイズ・ウエルス・サービス」は、「バークレイズが海外のPB業務で培ってきたノウハウを、日本向けにアレンジして生かしていく」(広報部)ための会社だ。

   「これまでの富裕層取引は事業承継などをメーンにしていたが、それを資産運用の視点から新たな取引につなげていく」とし、バークレイズが有するノウハウとグローバルリサーチ力、商品開発力などを、日興コーディアル証券内に置いた「SMBCバークレイズ・ウェルス部」を通じてSMBCと日興がサービスを提供していく。

   PBというと、外資系金融機関に「一日の長」がある。取り扱う金融商品や、長く世界中で取引しているのでマーケット情報も豊富で、さまざまな投資商品をアレンジする能力が高いとされる。

   香港上海銀行やHSBC証券などを傘下にもつ英HSBCグループは日本で、マス富裕層(資産1000万円以上)を対象とする「HSBCプレミア」と、3億円以上が対象の「HSBCプライベートバンク」を展開する。1000万円以下は利用できないという徹底した富裕層狙い。東京・赤坂や広尾、丸の内のほか、横浜、神戸などに出店。来店する際は予約が必要で、ゆったりした、落ち着いた雰囲気で資産運用などの相談ができる。

弁護士、医者、なかでも企業オーナー…

   HSBCで、「超」富裕層にあたるのが「HSBCプライベートバンク」。この口座の利用者には専任のプライベートバンカーがつき、株式の取り次ぎや投資信託から仕組み預金、ヘッジファンド、不動産投資まで、融資を含め面倒を見ている。

   利用者について、HSBCは「仕事で海外勤務が長かった方や、自分で資産運用を研究しながら投資している方が少なくないですね」と話すが、プライバシーにも気を遣うので、なかなか顔は見えづらいという。

   2006年5月に開業した三菱UFJメリルリンチPB証券もその名にあるように、米メリルリンチと組んだ。「超」富裕層向けの資産運用を手がける証券会社だ。

   同証券の顧客は資産1億円以上が対象で、2万人超が利用している。東京・日本橋と名古屋、大阪、福岡に拠点を設けており、そこからアポイントを入れて顧客の元へ出向く。昔からの資産家や弁護士、医者、なかでも企業オーナーや上場企業などの役員が多いという。

「市場の先行きが不透明なこともあってか、どちらかというとあまりリスクをとって積極的という感じではないですね」(広報部)

   三菱UFJメリルリンチPB証券の「ワールド・ウェルス・レポート」によると、2009年の日本の、保有資産100万ドル以上(約9000万円)の富裕層人口は、前年と比べて20.8%増加して165万人になった。経済が低調ななかでも、資産を増やしている人がいる。

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