2022年 5月 19日 (木)

ブランドの経営力が問われ 今後は優劣がはっきりしてくる 
「しまむら」野中正人社長に聞く「ファストファッションの未来」/創刊4周年記念インタビュー第3回

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チャンスがあれば銀座に出店したい

――今後、ファストファッションはどうなっていくのでしょうか。

野中 このところの変化で一番大きいのは、消費者が買い物の際に価値に見合う価格なのかと強く意識するようになったこと。お店が付けた値段に対し、本当にそれだけの価値があるか、立ち止まって考える消費者が増えたように感じます。2つ目の変化は、安い洋服に対する抵抗感がなくなったこと。本来、安いことはいいことですが、消費者は大きな声でそうは言えませんでした。見栄もありますが、安い服は品質が悪い、というイメージがあったからです。実際、そういう服も売られています。
   ただ、品質の良さをはずすと、どんなに安くてもお客様に相手にされなくなるのは、ファストファッション全般に言えること。今後、ファストファッションがなくなることはありませんが、単価を下げるだけでは見放されます。そういう意味で、これからは企業の経営力が問われ、ファストファッションブランドの優劣の差がはっきり出てくると思います。

――ファストファッションの街として有名な銀座に、出店の予定はありますか。

野中 もちろん、チャンスがあれば出店したいです。これまで当社は郊外に出店してきたので、都内で150店舗くらい展開したいという考えがあります。なかでも銀座はファストファッションで注目を集めている上に、商売するに魅力的な街です。
   全国的にも出店を加速していきます。将来的に主力の「ファッションセンターしまむら」は1162店(10年2月現在)から2000店舗に、「アベイル」は234店舗(10年2月現在)を2倍にし、ほかの業態も含め、しまむら全体で3000店舗展開を目指す考えです。
   でも、単に店舗を増やすことが目的ではなく、背景にはお客様が日本のどこででも「しまむら」の服を買えるようにしたいという想いがあります。地方から東京に出てきたお客様に、地元には「しまむら」があったのに都内で見つからない、とがっかりさせてはいけない。店舗拡大の根底には、ファッションを通して日本のお客様の生活を豊かにしたいという使命感があります。

【プロフィール】
野中正人(のなか・まさと)
しまむら代表取締役社長。1960年生まれ。中央大学法学部卒業後、しまむら入社。商品部、経理部を経て、03年に取締役就任。05年5月に代表取締役社長就任、現在に至る。

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