2024年 5月 4日 (土)

中央三井と住友信託が統合 「相思相愛」でも「行風全然違う」

糖の吸収を抑える、腸の環境を整える富士フイルムのサプリ!

住友信託は個人向け事業の強化急務

   一方、ノンバンク買収や不動産事業など多角化に走り、リーマン・ショックで大損失を被った住友信託は、個人向け事業の強化が急がれる。メガバンク傘下のライバル信託銀行は、グループの商業銀行や証券会社が持つ巨大な顧客基盤を生かして富裕層に攻勢をかけており、勝ち抜くのは容易ではない。

   年金などの運用についても、あるライバル信託の幹部は「年金基金などの顧客は統合に伴い住友信託・中央三井連合との取引が多くなりすぎることを嫌がり、シェア調整に動く。むしろチャンスだ」と意気込む。

   新持ち株会社「三井住友トラスト・ホールディングス」社長には中央三井の田辺社長、会長には住友信託の常陰社長が就くことも決定。2012年4月には、新持ち株会社傘下の3銀行が統合し、三井住友信託銀行となる。統合作業に携わる行員からは「『相思相愛』と言われてきたが、行風が全然違う」とのぼやきも聞こえ始めており、山積する課題を共に乗り越えて相乗効果を発揮できるのか、注目される。

1 2
姉妹サイト

注目情報

PR
追悼
J-CASTニュースをフォローして
最新情報をチェック
電子書籍 フジ三太郎とサトウサンペイ 好評発売中