2024年 5月 2日 (木)

ダルビッシュ5億は1年契約 大リーグ挑戦見据え「勝負」

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イチローでも「トップ10」入りできない

   メジャー史上最大の大型契約は、アレックス・ロドリゲス選手(ニューヨーク・ヤンキース)だ。シアトル・マリナーズからフリーエージェントとなった2000年、テキサス・レンジャースと10年・2億5200万ドル(約207億円)という破格の契約を結んだ。年俸にして20億円以上となる。その後ヤンキースに移籍したロドリゲス選手は07年、10年・2億7500万ドル(約225億円)と前回を上回る金額でサインしている。

   日本人メジャーリーガーでは、マリナーズのイチロー選手が07年に契約を延長した際の金額が、5年総額推定9000万ドル(約73億8000万円)とされる。ボストン・レッドソックスの松坂大輔投手は、入団時に6年総額の推定5200万ドル(約42億6400万円)で球団と合意した。日本のプロ野球史上最高年俸は、2004、05年に横浜ベイスターズの佐々木主浩投手(当時)が手にした推定6億5000万円。イチロー、松坂両選手ともこの額を上回るが、メジャーの金額レベルはスケールが違うのか、全体ではイチローですらトップ10にも入っていない。

   トップ選手に限らず、平均年俸も開きがある。メジャーリーグ選手会によると、2010年シーズンにメジャーの試合に出場した選手912人の平均年俸は301万ドル(約2億4700万円)。これに対して、日本プロ野球選手会が発表した2010年シーズンの年俸調査結果によると、「1軍」でプレーできる「出場選手登録」された288人の平均年俸は6948万円だった。

   ダルビッシュ選手は2011年シーズンの契約にあたり、あえて1年とした。メジャー挑戦を見据えて「勝負に出た」ともささやかれる。来季も活躍して晴れてメジャー入団となったときには、本人も驚くほどケタ外れの年俸を手にするかもしれない。

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